泉ピン子、橋田寿賀子さんの遺影抱きしめて 愛媛・今治で納骨式参列

2021年04月10日 05:30

芸能

泉ピン子、橋田寿賀子さんの遺影抱きしめて 愛媛・今治で納骨式参列
橋田さんの遺影を抱きながら寺へ向かう泉ピン子 Photo By スポニチ
 急性リンパ腫のため4日に亡くなった脚本家の橋田寿賀子さん(享年95)の納骨式が9日朝、愛媛県今治市内の寺で執り行われ、女優の泉ピン子(73)をはじめ、親交の深かった友人ら約10人が出席した。
 ピン子は黒い帽子を目深にかぶり、コートに黒のパンツ姿で、橋田さんの遺影を抱きしめ、入り口で深々と一礼して寺に足を踏み入れた。緑に囲まれ、鳥のさえずりの中で行われた納骨式。橋田さんを「ママ」と呼んで慕っていただけに別れのショックが大きく憔悴(しょうすい)した様子だった。

 今治市には橋田さんの父親の実家があり、墓には両親が眠っている。89年に亡くなった元TBSプロデューサーの夫、岩崎嘉一さん(享年60)の墓は静岡県沼津市にあるが、「姑(しゅうとめ)から“寿賀子はうちの墓には入れない”と宣告された」といい、実家の墓に入ることを決めていた。実はピン子と一緒に来たこともある。その時、ピン子に「ちゃっちいね」と言われて頭にきたため、墓石を大きいものにつくり替えたことを周囲に語っていた。
 一方で、静岡県にある霊園の墓も購入。「(亡くなった後に)再び夫婦の時間が流れるように」と自身と岩崎さんの時計を墓に入れてもらうことも生前に話していた。

 橋田さんの盟友でプロデューサーの石井ふく子さん(94)はこの日、橋田文化財団のスタッフから「無事に納骨が終わりました」と報告を受けたという。本紙の取材に「ご本人は“子供がいなくて独り身なので(亡くなったら)早くお墓に入れて”と言ってました」としながらも「やっぱり寂しいですね」としんみりと語った。橋田さんが暮らした静岡県熱海市に記念碑を建てることを考えており「財団とこれから場所を探します。そこに分骨する予定で、そのお骨は熱海の(橋田さんの)自宅にあります」と明かした。財団は橋田さんの遺志で継続されるという。

 《熱海市 橋田さんに「名誉市民」10日贈呈》彫刻家の沢田政広氏らに続く3人目】静岡県熱海市は10日、橋田さんに名誉市民の称号を贈呈する。市役所で行われる市制記念日の表彰式典内で贈呈され、市担当者は「橋田さんの秘書が代理で出席されます」と語った。橋田さんは市内の別荘地「熱海自然郷」で暮らしていた。今年2月の市議会定例会で、名誉市民の称号贈呈を全会一致で決定。名誉市民は彫刻家の沢田政広氏、作家の杉本苑子氏に続く3人目となる。

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