松井珠理奈 置き土産は自ら作詞の新曲「みんな、かわいいよ。大丈夫、大丈夫」
2021年04月11日 21:36
芸能
そんな時、駆け寄ってきたのがSKE48のメンバーたちだった。「たぶん、『珠理奈がいない。リハを始められない』ってなったんでしょうね。メンバーが全員、部屋に来てくれてね。『何でうちらの珠理奈さんがリハ行かないんですか?かっこいい珠理奈さんを見せて下さいよ』って、泣いてる私にみんなが駆け寄ってくれて」。引っ張っているつもりが、いつの間にか背中を押され、引っ張られる側になっていることに気づいた。「みんなが頼もしくて、だから卒業を決められました。みんなありがとう」。後ろを方を振り向いて感謝を口にした。須田亜香里が、大場美奈が、斉藤真木子が、涙を流しながら聞き入っていた。同期ではないが、悔しさをともにした同志だった。
メンバー、スタッフを含め、SKE48をデビューを知る、最後の1人。アンコールでは、1期生のオリジナル曲「神々の領域」を、当時の衣装で、たった一人で披露した。そして、最後の置きみやげとして、自身が作詞した新曲「オレンジのバス」を残るメンバーに託した。
仲間たちが作った花道を、穏やかな表情で歩いた。「みんな、楽しむんだよ。楽しむんだぞ。楽しめよ、未来を。泣き顔もかわいいし、笑った顔もかわいいし、怒った顔もかわいい。みんな、かわいいよ。大丈夫、大丈夫。何かあったら、すぐ呼んでね」。メンバーへのエールでもあり、未来へ向けた自己暗示のようでもあった。