大和田美帆 岡江久美子さんへの思い「どんなことも前向きに…母に褒めてもらいたい」一周忌音楽フェス
2021年04月23日 15:03
芸能
岡江さんが死去した時は自宅におり、父である大和田獏(70)から電話で知らされたとし、「悲しいとか寂しいとかじゃなくて、こんなことって本当に起きるんだ」と思ったと言う。自粛期間中で病院にも駆け付けられず、荼毘(だび)にふされて自宅に帰るのも、テレビで見たとし、「お葬式もできなかった。お別れ会もできない中で、今できる最善の、精いっぱいの方法できょうは母のことをしのべれば。皆で母のことを思う時間になればいいかなと思います」と語った。
音楽フェスティバルを考えた理由には、「母が両親を亡くした時に、音楽葬にして。その時に母が、『私の時も音楽葬でお願いね、曲はこれとこれとこれでお願い』とずっと言っていたので」とし、ジャズピアニストの池田公生氏の生演奏の中放送。大和田のあいさつの後には、父・獏が妻である岡江さんとの最後の別れの様子や思いを語り、岡江さんと親交が深かった薬丸裕英(55)、真矢ミキ(57)、西島数博(49)、井上芳雄(41)、安蘭けい(50)、真飛聖(44)らが岡江さんの思い出を語るビデオメッセージも流された。岡江さんの幼少期から晩年までの貴重な写真も公開。岡江さんが好きだったという「スマイル」を井上が歌う映像も流された。
大和田は様々な岡江さんの裏話も披露。岡江さんは中学時代から宝塚の大ファンで、同級生との交換日記も「宝塚の話題だけ。お互いを好きなスターの愛称で呼び合っていて」と語り、真矢とも大ファンだった岡江が大和田と一緒に出待ちをして知り合ったとした。影響を受け「私がミュージカルとか宝塚にハマった時は嬉しそうで。一緒に観劇するのが楽しみで」と岡江の様子を振り返った。
最後に現在の心境を聞かれた大和田は「正直しんどいし、悲しいし、寂しいし、私はまだ37なんですけど、これから先会えないと思うと、辛いんですけど。でもこれは私だけじゃない。本当にいろんな方がこういう経験をしているし、これが人生なんだと」と話した。続けて「じゃあどう生きていくんだって言うときに、母が明るい性格に育ててくれたし、元気に、たくましく育ててくれたので、母から与えてもらったことを大切に、前向きに生きていきたいと思うし。母の死によって、自分が得たものじゃなく、与えたものが後世に残っていくんだなって思うので、あれも、これも欲しいと言うんじゃなく、皆でシェアする、与えられるようになりたいと思います」。その後は涙ながらに「母の死をどう感じていくのは私たち次第だから、どんなことも前向きに明るく。そして母に褒めてもらいたいなって思います。きょうの会も絶対ママが褒めてくれる、『さすが私の子だね』って言ってくれると思うので良かったです」と語った。