テレビ番組「料理の鉄人」などで知られた料理研究家の神田川俊郎(かんだがわ・としろう、本名大竹俊郎=おおたけ・としろう)さんが25日、死去した。81歳だった。神田川さんは今月16日、体調を崩して大阪市内の病院に搬送。検査の結果、新型コロナウイルスへの感染が確認され、治療を受けていた。
神田川さんは中学卒業後に料亭「なだ万」などで修業を積み、1965年に大阪・北新地に「神田川本店」を開いた。93年から放送された人気番組「料理の鉄人」(フジテレビ系)で、「関西料理界のドン」として鉄人に挑戦する姿が話題を呼んでブレーク。その後も「花に水、人に愛、料理は心」を合言葉にユニークなキャラクターでバラエティー番組に引っ張りだこになったほか、CMキャラクターに抜てきされるなど、一躍、時の人となった。
複数の料理店を手掛けたほか、全日本調理師協会の名誉会長を務め、後進の育成にも尽力した。