渡辺明名人 名人戦第2局に勝利し1勝1敗 第3局の前に藤井聡太棋聖への挑戦権かける決定戦へ
2021年04月28日 19:50
芸能
駒損を恐れず、攻めをつなぐことで相手の盲点を突き、敵陣を崩壊へ導く渡辺将棋の代名詞「細い攻め」。その面目躍如で、飛車を成り込んだ。
斎藤玉の背後から挟み撃ちの態勢を築き、優勢を拡大。「あまり前例のない将棋。攻め合いのスピードを封じ手の後、考えた」
優勢を確信できたのはその飛車を成った後だったと明かし、「飛車が成れた辺りで攻めがつながった感じがした」。寄せのスピード計算の正しさを実証し、手応えをにじませた。
「タイに戻すことができた。また来週、連戦になりますが頑張っていきたい」。第3局の前には昨年の5番勝負を1勝3敗で屈した藤井聡太棋聖(18)=王位との2冠=への挑戦権をかけ、中1日で30日に永瀬拓矢王座(28)との挑戦者決定戦に臨む。年明けから王将戦、棋王戦、名人戦と続いたタイトル戦トリプルヘッダー。そこに棋聖戦が加われば、4連続タイトル戦となり、過密日程の一方で、第一人者としての足場を固めることができる。