THE RAMPAGEのRIKU 格闘技仕込みパンチの利いたボーカルで女性ファンをKO
2021年05月02日 05:30
芸能
「ミット打ちは3分4ラウンドでやっていて、これが最後のラウンド。もう限界。グローブが鉛のように重く感じる。いつも力を抜かずに限界まで打ち続けてぶっ倒れます」
ジムに着くと、まず1時間半ほどの筋力トレーニング。続けてサンドバッグへと打ち込み、軽く汗をかくとミット打ちへ。その後、3分4~5ラウンドのスパーリングを行い、軽いウオーキングで締めくくるのがRIKU流だ。筋トレも日ごとに胸や背中、脚などと部位を分け、局所的にみっちりと鍛える。
「例えばパンチを強くするには背中の筋力も、足腰も大事。全身の筋肉を連動させる必要があるんです」。ミットを受けた総合格闘家で元DREAMフェザー級世界王者の高谷裕之(43)が「パンチも蹴りも威力はプロに負けていない」と絶賛したほどだ。
習い始めたきっかけは14年、グループ加入を懸けたオーディションの合格時にEXILEのHIRO(51)に「パフォーマーに負けないぐらい踊れるボーカルになってほしい」と言われたこと。当時は体力がなく、歌いながらうまく踊れなかったため「そもそも体を強くしないと」と、子供の頃から魔裟斗(42)に憧れ、好きだったキックボクシングを16年からプライベートで始めた。
「力を長時間出し続ける格闘技は絶対にライブに生きると思った。狙い通りで、実際にバテることも息が上がることもなくなった。効果抜群です」
10日連続でジムに通ったこともあるほどストイックだ。やると決めたら、とことんやり抜くタイプ。高校2年まではプロを目指してサッカーに14年間没頭してきた。何ごとにも真っすぐいちずに取り組む姿勢は、メンバーにも尊敬されている。
ゴツゴツした大きな右拳。筋骨隆々な体つきも、まるでプロ格闘家のようだ。「大会に出てみては?」と勧めると「出ませんよ。格闘家を目指しているわけじゃないので」と苦笑い。それでも「このトレーニングは続けていきたい」と意欲を語った。4月28日に千秋楽を迎えたグループの全国ツアーでも、ミット打ちなどで培った高い心肺機能を生かし、激しい踊りを交えながら息を切らすことなく歌い切った。
「19歳で自分を拾っていただいた恩返しのためにも、HIROさんの想像を超えるパフォーマンスをトップギアのまま続けていきたい」
「荒くれ者」や「暴れ回る」を意味するRAMPAGEの象徴的な存在。マイクもグローブも似合うワイルドなボーカルは、ファンをメロメロに“ノックアウト”するため、これからもフルスロットルで活動していく。
《6・30新曲発売》RAMPAGEは昨年、全国ツアー(12公演)が新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、序盤の4公演しか開催できなかったが、今年は3~4月のツアー(10公演)を完遂。6月30日にシングル(タイトル未定)の発売も決まった。メンバーは役者やタレント業など、個人でも活躍の場を広げているだけに、RIKUは「それぞれが各場所、各ジャンルで発信できるようになっているので、今年はRAMPAGEの輪が広がっていく一年になると思う」と力を込めた。
《今月出演予定舞台は中止》RIKU、リーダーの陣(26)らメンバー6人で出演予定だった舞台「ETERNAL」(2~7日、東京・赤坂ACTシアター)は緊急事態宣言の発令を受け中止となった。朗読劇以外で初めて臨む本格演技となる予定だった。稽古では「全身アザだらけ」と必死に殺陣を習っていただけに、今後、その経験を生かす場が設けられることが期待される。
◆RIKU(リク) 1994年(平6)8月10日生まれ、埼玉県出身の26歳。高校2年の時にダンススクール「EXPG」の特待生オーディションに合格。14年に「VOCAL BATTLE AUDITION4」で候補者に選ばれ、同9月にTHE RAMPAGEの正式メンバーに。川村壱馬(24)吉野北人(24)とのトリプルボーカルで17年1月、シングル「Lightning」でデビュー。1メートル74。血液型A。