佐野史郎 最後まで演じ切りたい…葛藤も「治癒させるのも俳優の仕事」 腎臓機能障害で「リコカツ」降板
2021年05月04日 15:18
芸能
演じていた水口武史役について「私は60代に入り、陰湿な悪役が多い印象でしたが、今回の定年したばかりの大手広告代理店のナンパな男は、その反動もあったのか、家庭を顧みない擁護しようもないダメ男ではありますが、実際のバブル経済期の空気を知る者として、その犠牲者の一面もちらつかせ、社会風刺を裏に秘めながら、どこか憎めなくもおりました」と振り返った佐野。共演者への感謝の言葉を記すとともに、代役を務めることになった俳優の平田満(67)には「深く深く、心より感謝申し上げるばかりです。最後まで、何卒、よろしくお願いいたします。体も回復し、世の中も落ち着きましたら、2人の武史のお話を、どこかでさせていただけたら嬉しく存じます」と思いを述べた。
「それにしても、急な発熱により発覚した腎臓機能障害。この1年、緊迫したドラマが何本も続いておりましたし、ひと段落した後の、心の隙間があったのかもしれないと反省するばかりです」と記し、「(イベントから)帰京し、39度の発熱。翌日、すぐにPCR検査を行ったのですが、陰性。発熱に驚き、コロナ陰性とわかったものの、クリニックで治療していただく中で、腎臓機能障害が発覚したのでした」と発症までの経緯を説明。「もちろん、最後まで演じ切りたい気持ちを押さえることは、難しかったですが、ここはしっかりと治癒させるのも、長い目で見た時の俳優の仕事と、決断した次第です」と明かした。