田中雅美氏 コロナ禍の五輪強行で日本人選手への悪影響懸念「反対意見が耳に届きやすい状況」

2021年05月13日 14:58

芸能

田中雅美氏 コロナ禍の五輪強行で日本人選手への悪影響懸念「反対意見が耳に届きやすい状況」
競泳のシドニー五輪銅メダリストでスポーツコメンテーターの田中雅美さん Photo By スポニチ
 競泳の五輪銅メダリストでスポーツコメンテーターの田中雅美氏(42)が13日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)に生出演し、東京五輪へ準備を進める日本の選手たちへの心理的影響を心配した。
 自国開催の五輪は本来、地の利が最大の武器になるが、国内世論は開催延期や中止を求める声が多数。田中氏の考えでは、コロナ禍の現状では有利とも言い切れないという。「気候や食事というのは、日本の選手たちにはメリットかもしれませんが、現時点では反対の意見が耳に届きやすい状況だったり、メディアで違った形で注目度が高まっていることに関しては、デメリットの方が大きい」と分析。「プラスの要素が伝えきれないのがもどかしい」と、苦しい胸の内を明かした。

 番組では、米国の陸上代表チームが千葉県内で7月に予定していた、東京五輪の事前合宿を中止すると発表したことについても伝えた。田中氏は事前合宿の意義について、「今までのオリンピックではすごく重要なポイントで、気候だったり時差だったり食事だったりを事前に合わせて調整していくことが重要」と、選手目線に立って説明した。

 一方で、米国陸上チームの判断については、「それ以上に、コロナに対しての危険が大きいと判断したというところに、みんなの賛同を得られないヒントがあるような気がする」とコメント。「専用車でホテルも借り上げます、一般の人との接触がないですよ、という状況でさえも、『参加はしません』と拒否したというところに、まだ説明不足のようなものが存在しているなと思いました」と推測した。
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