吉永小百合 待望の主演映画作公開 映画館の休業要請で「くじけそうに」

2021年05月22日 15:32

芸能

吉永小百合 待望の主演映画作公開 映画館の休業要請で「くじけそうに」
映画「いのちの停車場」公開記念舞台挨拶に登壇した吉永小百合 Photo By スポニチ
 女優の吉永小百合(76)が22日、都内で行われた主演映画「いのちの停車場」(監督成島出)の公開記念舞台挨拶に、共演の松坂桃李(32)、広瀬すず(22)、西田敏行(73)、南野陽子(53)、柳葉敏郎(60)、みなみらんぼう(76)、泉谷しげる(73)、田中泯(76)、メガホンをとった成島監督(60)、原作者の南杏子氏とともに登壇した。
 在宅医療に携わる医師、患者、そして家族を通して、“いのち”に正面から向き合い、生きる力を照らし出す、心揺さぶる感動のヒューマン医療大作となっている。映画出演122本目にして初の医師役を務めた吉永は、救命医から終末期の患者に寄り添う在宅医に転身し、命の終わり方を見つめる医師を熱演した。

 前日21日に封切られた本作について吉永は「とても嬉しいことなんですけど、とても残念なこともありました。緊急事態宣言が延長になって、映画は休業要請が出てしまったんです。演劇は大丈夫だけど映画はダメということで、大変ショックを受けましたし、悲しかったです。くじけそうになりました」と吐露しながらも、「でも、今日このように全国のみなさまの前でご挨拶ができるというのは、この劇場で舞台挨拶をしなかったから、ここにお客様がいらっしゃらないからという風に思って気持ちを取り直しております。きっとこれから日本中のみなさまに映画ご覧いただけると思っております」と期待に胸を躍らせた。

 また、世界中がコロナと戦う中、医療をテーマにした作品に携わったことで、医療や命に対しての考えに変化はあったか尋ねられると、吉永は「1日1日を精一杯生きるということが明日につながって、それが最期までできれば自分は幸せだと思えるんじゃないかなと思います」としみじみと語り、「なかなかそういう風にできる方は少ないかもしれないけど、みんな努力して、こんな大変な時代ですけど、これから行きましょうって言いたいですね」とメッセージを送った。

 さらに、松坂が「自分の命のしまい方も改めて考えさせられました」とコメントすると、吉永から「早すぎますよ」と声を掛けられ、西田と泉谷からも「そういう発言は70歳を超えた人間が言うものです」「お前言い過ぎだよ!」とツッコミが飛んだ。そんな西田は「(戦争や災害、事故死ではなく)自然死できる方は本当に幸せだと思います。私もそんな幸せな死に方を模索していて、やっぱり生き切ることだと思うんですよね。どう命をたたむか毎日考えていて、夜寝る前に必ず“明日死んでたらどうしよう”って考えます。そんな人生は幸せだなと思います」と語った。

 なお、イベントではみなみらんぼうが挨拶中に具合が悪くなり、スタッフに抱えられながらステージ袖にはける一幕もあったが、吉永は誰よりも早くみなみの元に行き心配していた。
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