“切り札”安住アナの朝投入 夜の印象払しょくできるか
2021年05月23日 18:23
芸能
安住アナの投入について、同局関係者は「帯番組の大型改編のたびに安住アナの名前は上がっていた。ただ、安住アナはエースにして、最後の砦でもある。〝安住さんを起用して失敗は出来ない〟とか〝もし安住さんで失敗してしまうと、その後にはもう誰もいないぞ〟という怖さもあった。安住アナも〝安易には引き受けられない〟というスタンスでした」と説明した。ただ、今回は局も本気で、同関係者は「幹部も加わって安住アナを口説き落とした」という。
1日の始まりである朝の番組は、テレビ局が重視する「視聴習慣」に大きく関係する。「大事なことは、どれだけ長くチャンネルをTBSに合わせてもらえるかどうかだ。そういう意味で、朝にTBSを見てもらえると、昼から夜の番組への視聴にもつながる」と説明。実際に、昼以降の帯番組は好調。「ひるおび」から「ゴゴスマ」(CBCテレビ制作)、夕方の「Nスタ」まで視聴率は安定している。朝の視聴率が上がれば、全体の視聴率をより引き上げることにもつながる。
熟考して引き受けた安住アナにとっても、失敗できない戦いとなる。そのために、局側にさまざまな要望を出しているという。新番組のプロデューサーには、安住アナが出演する人気バラエティー「ぴったんこカン・カン」(金曜後8・00)のスタッフを起用。気心の知れたスタッフとともに番組をつくっていく形となる。
他局からも「どのような番組になるのか」と注目が集まる。他局の関係者は「安住アナは土曜日の『ニュースキャスター』や『ぴったんこ…』など夜の番組の印象が強い。いかに朝のイメージをつくっていけるかが、ひとつの勝負所になりそうだ」と話している。