今秋、民放〝アニメ戦争〟勃発? 海外配信好調で各局が注力
2021年05月27日 16:00
芸能
テレビ局がこぞってアニメに力を入れるのは、海外配信が好調だからだ。民放関係者は「新型コロナ渦で広告収入の減少に歯止めがかからず、イベントや映画事業も振るわないが、アニメの海外配信は絶好調。かつてアニメ事業の主な収入源と言えば放送後のビデオやDVDの販売益だったが、今は完全に海外配信。放送外収入の柱になる事業として期待されている」と語る。
ただ人気の高まりに伴って制作費は高騰。米配信事業サービスの「Netflix」などが、次々にアニメ制作会社と契約を結んだ影響もあって「制作費はかつての1・8倍程度に膨らんだ」(民放関係者)という。同関係者は「今は海外配信で制作費をまかなえているが、これ以上高騰すると苦しくなる。資金力が豊富な配信事業者の独壇場になってしまうかもしれない」と危惧している。