将棋の藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=は31日、東京都内で指された叡王戦本戦トーナメント準々決勝で永瀬拓矢王座(28)を下し、ベスト4に進出した。中盤から終盤にかけて永瀬の巧妙な指し回しに苦しんだが、粘り強い対応から活路を見いだし、得意の逆転勝ち。感想戦では「作戦負けのような気がしました」と繰り返すほどの辛勝だった。
豊島将之叡王(31)=竜王との2冠=への挑戦まで2勝と迫った藤井は準決勝(期日未定)で丸山忠久九段(50)と対戦。今後は中2日で迎える3日に稲葉陽八段(32)と順位戦B級1組2回戦を戦い、6日にはいよいよ初防衛戦となる棋聖戦5番勝負(対渡辺明王将=名人、棋王との3冠)に突入する。