尾木ママ 立川市死傷事件受け18、19歳実名報道に「18歳から責任を持たせようという流れが社会的に」

2021年06月03日 10:58

芸能

尾木ママ 立川市死傷事件受け18、19歳実名報道に「18歳から責任を持たせようという流れが社会的に」
教育評論家の尾木直樹氏 Photo By スポニチ
 “尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏(74)が3日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。東京都立川市のホテルで男女が刺されて死傷し、あきる野市の少年(19)が殺人未遂容疑で逮捕された事件について言及した。
 事件は1日午後に発生。立川市のホテルで風俗店店員の女性(31)=相模原市=が、少年とみられる男に胸や腹など約70カ所を刺されて死亡した。女性からの連絡で駆け付けた同店の男性(25)も腹部を刺され意識不明の重体となり、捜査本部が男性への殺人未遂容疑で少年を逮捕した。

 尾木氏は、被疑者の実名報道について「数年前と状況が変わっているのは来年4月1日から特定少年という定義で報道しても良いとなってきたんですけど、この間18歳の選挙権が認められ、成人年齢も来年の4月から変わるという流れの中で18歳から責任を持たせようという流れが社会的にできていると思う」とし、「これまでの長い歴史を見ると、教育罰でいくのか、厳罰でいくのかって激突してきた。この議論の中でも3年半にわたって激突して、ちょうど中間的な妥協点として特定少年という位置づけが着地点として見つかったんじゃないかなと思うんで、それはそれなりに経緯があると思う」と指摘した。

 その上で「僕は教育の立場から言えば、やっぱり成人として同じような責任を負えるような能力とか、あるいはそういう行動パターンとか、高校教育ではすごく需要になっていると思う。その代わり責任を負うためには権利が十分に保証されていて、権利の主体として学校のブラック校則なんかも子どもたちが参加して先生も保護者も一緒になって決めていけるとか、そういう訓練というか期間があって責任を負えるという自覚が出てくると思う。そういうふうに流れを変えていった方がいいかなと僕は思います」と自身の考えを述べた。
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