小林亜星さん 手掛けた曲は8000曲 盟友とは正反対の性格も曲作りの相性は最高
2021年06月15日 05:30
芸能
「自分が明るく楽しくないと曲は作れない」と、酒の抜けた朝に気分を爽やかにして作曲に臨んだ。手掛けた曲は約8000曲。遊び心から生まれる心躍るメロディーで、新しい世界を見せた。
先月15日に80歳で死去した作詞家の伊藤アキラさんは「日立の樹」や新興産業「パッ!とさいでりあ」のCM曲などで何度もタッグを組んだ盟友。「日立の樹」は、伊藤さんが、打ち合わせで木のイメージ写真を見て「この木はなんという木?」「どんな木?」「どこにあるの?」と質問を重ねたやりとりがそのまま歌詞となった。とことんまで突き詰める真面目な性格の伊藤さんと亜星さんは、正反対だったというが、曲作りの相性は最高だった。
作曲家と呼ばれることに「作曲は遊びみたいなもの。“家”と付くのは偉そうでピンと来ない」と話していた亜星さん。メロディーに込められた遊び心は、これからも聴く者の心を動かす。