藤井聡太棋聖(18)=王位と2冠=が渡辺明王将(37)=名人、棋王の3冠=を迎え撃つ棋聖戦5番勝負は18日午前9時、兵庫県洲本市のホテルニューアワジで第2局が開始され、戦型は第1局に続く相掛かりへ進んだ。先手は藤井。初手の前、渡辺より長い一礼を終えたタイトルホルダーは飛車先の歩を突いた。
第1局に先勝した藤井は、前日の対局場検分後の会見で「(第1局は)自分にとって久しぶりのタイトル戦での対局。緊張もあったが、最後まで集中して指せた」と手応えを示し、勝率で有利な先手番での第2局へ向け「手番を気にしているわけじゃないが、先手で作戦が選べる立場。自分らしさが出せればいい」と意気込みを語った。
渡辺は「1局目はいいところがなかった」と振り返った上で、第2局へ「同じようなことにならないようにやりたいのが一番」と語っていた。
午前12時までに39手進み、昼食休憩に入った。昼食のメニューは藤井が寿司と赤だし、渡辺は淡路島ぬーどると牛丼(ご飯少なめ)。