三谷幸喜氏 故・田村正和さんと「仕事がしたい」と直感したテレビCM「何回見てもおもしろかった」
2021年06月19日 12:58
芸能
妄想しているうちに、その俳優と仕事がしたくなっていくといい、「『まだ誰も気づいていないけど、本人も気づいていないかもしれないけど、僕はこの人のおもしろさを見つけたぞ』と思った時、早くその人と仕事をして、それをやってほしいみたいな。その気持ちがモチベーションになる」と打ち明けた。
三谷氏にとって、田村さんもそんな俳優の一人だったという。「田村正和さんで言うと、『あ、僕はこの人と仕事がしたい』と思ったのは、何のCMか忘れたちゃったけど、20年以上前ですけど、田村さんがカメラにしゃべりながら道を歩いていて、電話ボックスか何かに激突するCMがあったんですよ。その激突するのがほんとにおもしろくて、見事なんですよ」と懐かしんだ。
三谷氏が指しているのは、90年代に田村さんが出演していた国際電話のCMとみられる。「ぶつかる芝居って難しいじゃないですか?ちょっと予期しちゃったり。そろそろ来るぞって思っちゃうから。そういうのがまったくなく、何回見てもおもしろかったんですよ。田村さんにコメディーをやってもらいたいなというか、おもしろい役をやってもらいたかったというのがあって、それからですよね」。田村さんは、三谷氏が脚本を担当し、94年にスタートしたフジテレビ系ドラマ「警部補・古畑任三郎」で主演。コミカルなキャラクターで犯人を追い詰めていく刑事役を演じ、代表作の一つとなった。