最終戦でスタイル変更 『ずぶの素人』hapiの挑戦
2021年06月29日 13:00
芸能
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「音楽経験がほとんどないずぶの素人の私がカラオケで歌えるようになった。応募して7カ月でこんなにも成長することができた。伸び代しかない。そもそもグランプリを獲ることが目標ではないので、この後のことを考えて練習したいんです」
自称「歌える料理研究家」。昨夏から料理に関する動画をTikTokなどで配信して活動している。声質が良いためフォロワーに「歌って」と求められ、流行歌を数曲、アカペラと指パッチンでカバーするようになると、フォロワーが一気に10万人増。このオーディションもフォロワーから勧められて応募した
「セミファイナルの動画のコメント欄を見たら、フォロワーさんから“指パッチンとアカペラっていうスタイルを貫いていて凄い”っていう書き込みがあったけど、実はこうしないと歌えなかっただけ。音楽をやっていく上で、演奏と一緒に歌うという技術は今後、絶対に必要。なので、ファイナルに向けて死ぬ気で練習しました」
メトロノームを使ってリズム感を鍛え、歌を何百回も聴き込んだ。あえて最終決戦でスタイルを崩し、チャレンジする姿に、ゲスト選考委員のOKAMOTO’Sのハマ・オカモト(30)に「自身そのものを露骨にぶつけるhapiさんに、覚悟と憂いを感じます。それが人の心に刺さるのだと思います」と評された。
友人とカラオケ店に行っても隅っこに座ってマイクを“拒否”し、人前で歌うことは避けてきたという。それが一転、SNSでフォロワーの求めに応じてから人生が変わった。ファイナリスト4人に選ばれ「信じられませんでした。(歌詞を間違える)ミスもあったので」と吐露。セールスポイントは「伸び代しかないこと。前回までは指パッチンでしか歌えなかったけど、今は音に合わせて歌えるようになった。実は今、ギターも練習していて、人に聴かせるぐらいにはなってきました」とアピールする。
ほかのファイナリストと比べ、経験値が圧倒的に少ない一方で、可能性に満ちたスター候補だ。最終戦のパフォーマンスは「100点」と自己採点。「良かれ悪かれ、現状の自分の限界を出し切った。これよりももっともっと練習していっぱい努力して、うまくなりたいです」と目を輝かせた。
◇hapi(ハピ)性別、生年月日、出身地など全て非公表。「型にはめられたくない」というのが理由。ラジオ番組を持つのが夢。好物はコシがない軟らかいうどん。
hapiの歌唱動画:https://www.youtube.com/watch?v=wFybioDV3WU