風見しんご 児童5人死傷事故「こんな理不尽なことない」 長女失い14年「毎日事故現場思い出す」
2021年06月30日 11:19
芸能
![風見しんご 児童5人死傷事故「こんな理不尽なことない」 長女失い14年「毎日事故現場思い出す」](/entertainment/news/2021/06/30/jpeg/20210630s00041000199000p_view.webp)
風見は2007年1月に当時10歳の長女を交通事故で亡くし、以後、交通安全啓発に取り組んでいる。今回の事故に関し「大人が作ったルールを守っている子どもが、そのルールを破った大人の手によって、命を亡くす。こんな理不尽なことはないです」と怒りを押し殺すように語った。
「いつも交通事故と言うくくりの中で話をされるんですけど、飲酒運転は犯罪ですって、みんな知っていますよね。交通事故と交通犯罪という意識をどこかにもっていかないと、これから先もなかなか事故は減っていかないんじゃないか」とも話した。
ガードレールや路側帯がなかった現場の環境については「今からガードレールとか早急にでも設置していただきたい」としたものの、「何かこと(対策)が起こるのは、必ず命が亡くなってからなんですよ。できればそろそろ、亡くなる前から一つでもいいからやっていただけたらなといつも感じます」と苦言を呈した。
また子どもたちを守るために、啓発活動の際には「登下校の時に一緒に歩いて欲しいと。一回だけじゃない、雨の登下校、冬の登下校、それをぜひやって欲しい」と訴えているとし、その理由として「僕はそれをしなかった。忙しいからと何か理由を付けて、娘にしてやれなかったんですよ。もしそれをやっていれば、いろんな危険が、大人の目から見ても気が付いて、少しでも予防になったのかなと思う」と話した。
長女を亡くし14年がたった今は、「色んな方のお力添えで、前を向いて歩いていってはいますが。14年過ぎましたが、毎日思い出しますね。事故現場のことを。僕だけじゃない。こんな思いをする人がなんでこんなに増えていかなきゃならないんだという思いがね。僕なんかは数多い例の1例でしかない。それが本当に悔しくて悲しくて」と語気を強めた。最後には「最終的にはハンドルを握る1人1人の心がけなんですけど、交通事故、大切な命が失われて、実は失われるのはその命一つじゃないんですよ。ご家族もいらっしゃれば友達もいれば地域もある。物凄い数の人の人生が変わってしまう。そのことを一つでもご理解いただいて、やはり最終的には、1人1人が意識が変わっていけばいいなと思います」と涙をこらえるような目で語った。