吉村知事「簡単にはいきませんが、できることを進めていく」 大都市圏ワクチン優先供給を菅首相に直談判

2021年07月02日 19:59

芸能

吉村知事「簡単にはいきませんが、できることを進めていく」 大都市圏ワクチン優先供給を菅首相に直談判
大阪府の吉村知事 Photo By スポニチ
 国から自治体への新型コロナウイルスワクチン供給が滞っている問題で、大阪府の吉村洋文知事は2日、菅義偉首相や加藤勝信官房長官と官邸でそれぞれ会い、長期にわたり緊急事態宣言が発令された大都市圏などを「ワクチン接種重点地域」に指定し、優先供給するよう要望した。首相は「ワクチン(接種)全体を早く進めていきたい」とのみ応じた。加藤氏は8月までの自治体への供給計画を早急に示す考えを伝えた。
 吉村氏は直談判した面会後、記者団に「考え方自体は受け止めてもらえた」と話す一方、「その先は国が今後検討することだ」とし、具体的な言及は避けた。更新したツイッターでは、同時に求めた2025年大阪・関西万博への支援も含め、「簡単にはいきませんが、できることを進めていきます」とコメント。加藤氏は記者会見で、今後のワクチン供給に関し「人口比に加え、接種の進捗状況も踏まえた供給を行っていく方向で調整している」と吉村氏に説明したことを明らかにした。

 首相との面会に先立ち、吉村氏は河野太郎行政改革担当相を訪ね、ワクチン供給に関して、全国一律で接種ペースを遅くするのではなく「リスクの高いエリアに早く供給していくことが国家的に必要だ」と訴えた。河野氏は「7~9月の輸入量をベースに、意見を伺いながら配給していきたい」と述べるにとどめた。

 首相との会談には松井一郎大阪市長や関西広域連合長の仁坂吉伸和歌山県知事らも同席した。
【楽天】オススメアイテム