藤井2冠 B級1組順位戦は久保九段に勝ち3勝1敗 九段昇段後初勝利 対戦負け越し棋士が7人に減少

2021年07月07日 00:52

芸能

藤井2冠 B級1組順位戦は久保九段に勝ち3勝1敗 九段昇段後初勝利 対戦負け越し棋士が7人に減少
名人戦B級1組順位戦で久保利明九段と対局した藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供) Photo By スポニチ
 藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=が6日、大阪・関西将棋会館で名人戦B級1組順位戦の対局に臨み、久保利明九段(45)に117手で勝利した。終局は7日午前0時21分。B級1組は13人が1年間で総当たりし、2人の昇級枠を争う。藤井は3勝1敗、久保は0勝3敗となった。
 3勝0敗の郷田真隆九段(50)ら3人を追う展開となり、「B級1組は手強い相手ばかり。3勝1敗は悪くない。この後も一局一局気を引き締めていけたらと思います」と淡々と語った。

 これで対戦成績は3勝3敗の五分。豊島将之竜王(31)=叡王との2冠=には1勝7敗で大きく負け越すが、久保も4年連続8割超えの高勝率を残す藤井が負け越してきた1人。この日の勝利で藤井の負け越しは1勝2敗の深浦康市九段(49)ら7人に減った。

 先手は藤井。戦型は振り飛車党の久保が飛車を4筋に振り、さらに藤井が角交換を選択して角交換型四間飛車になった。昼食休憩後、久保が藤井陣に持ち駒の角を打ち込んで、自陣に馬を作って長い中盤戦が続いた。

 藤井は3日、棋聖戦第3局に勝利し、18歳11カ月でのタイトル防衛と獲得3期による九段昇段の最年少記録を更新した。以来、中2日での対局。初防衛と九段昇段後、初勝利については「それは全く意識しませんでした。最近対局が多いので、コンディションを整えることを考えた」と語った。

 王位戦では豊島を挑戦者に迎え、現在0勝1敗。さらに25日からはその豊島に挑む叡王戦5番勝負が開幕し、真夏の12番勝負へと突入する。次戦は中3日で10日、竜王戦決勝トーナメント。大阪で山崎隆之八段(40)と戦う。

 昼食メニューは藤井が肉なん定食(やまがそば)、久保はひと口ヘレカツ(イレブン)。夕食メニューは藤井がバターライス(イレブン)、久保は親子丼と冷たいそば(やまがそば)だった。
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