坂東玉三郎、片岡秀太郎さんを悼む 「自分で完結なさった人生だったと思う」

2021年07月12日 15:28

芸能

坂東玉三郎、片岡秀太郎さんを悼む 「自分で完結なさった人生だったと思う」
リモートで自身の「特別舞踊公演」への思いを語る坂東玉三郎(撮影:柏原孝史) Photo By 提供写真
 歌舞伎俳優・坂東玉三郎(71)が12日、京都南座で24日に開幕する「特別舞踊公演」(28日まで。8月2~24日まで)の取材会をリモートで行い5月23日に慢性閉塞(へいそく)性肺疾患のため亡くなった片岡秀太郎さん(享年79)をしのんだ。
 玉三郎は秀太郎さんの弟・片岡仁左衛門(77)が孝夫時代に「孝・玉コンビ」とブームを巻き起こすなど、松嶋屋とは縁が深い。その上で玉三郎は「秀太郎さんと一番仲良かったです。よくご飯、食べに連れて行って頂いたり、宝塚見に行ったり、他の芝居見に行ったり。ですから(お互い)重要無形文化財(人間国宝)になってから電話で“良かったな”って言いながら花を贈り合ったり」と思い出を明かした。

 さらに「僕が理解する秀太郎さんのことなんですけれども、お亡くなりになって残念だったんですけれども、非常に自分で完結なさった人生だったと思うんです。ですから、病気になられても“一切、延命しないでくれ”と周りに言っていて、(人生を)まっとうなさったということで、寂しくもありますし、同世代が亡くなっていくという無常感もありますけれども、まっとうなさったという気が私の中では大きいです」と話した。

 また、秀太郎さんの息子・の片岡愛之助(49)とも電話で話したそうで「“お父ちゃん、十分やったよね”って言ったら愛之助さんも“そうやと思います”って言ってました」とした。

 舞踊公演は「口上」「雪」「鐘ケ岬」で24~28日。中村橋之助(25)、中村福之助(23)、中村歌之助(19)の3兄弟、河合雪之丞(50)との共演で「鶴亀」「日本振袖始」で8月2~24日まで。「口上」では今年1月の大阪松竹座でも好評だった玉三郎が着用した豪華な打掛も披露するという。
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