藤井聡太2冠 感想戦は「手の内隠さず」 サバンナ高橋も思わず「大丈夫?」とビックリ

2021年07月17日 19:56

芸能

藤井聡太2冠 感想戦は「手の内隠さず」 サバンナ高橋も思わず「大丈夫?」とビックリ
ゲストの「サバンナ」高橋茂雄(左)らが見守る中、棋聖戦での初防衛祝賀会で贈られた誕生日ケーキのロウソクを扇子で消す藤井聡太2冠 Photo By スポニチ
 藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=が17日、名古屋市で第92期棋聖戦での初防衛祝賀会に出席し、19日に迎える19歳誕生日の前祝いを受けた。8大棋戦の一つ、叡王戦の主催社・不二家から贈られた誕生日ケーキのロウソクの火を新型コロナ感染症対策のため、息ではなく対局用の扇子で消した。
 元々、18日に名古屋市の万松寺で予定した棋聖戦第4局。渡辺明王将(36)=名人、棋王の3冠=を挑戦者に迎えた5番勝負が藤井の3連勝で終了したため、代わりに祝賀会を催した。地元ファン400人を前に、将棋好きで知られるお笑いコンビ「サバンナ」高橋茂雄(45)を聞き手としたトークショーでは終局後、対局者が行う感想戦について「勝っても負けても意義がある」と主張。同一局面が再現される未来を想定し、高橋から「手の内を明かして大丈夫?」と突っ込まれても、「気にされない方が自分も含めて多いのかなと思う」と言葉を加えた。

 有効な新手ほど秘しておきたいのが勝負師の人情。ところが、「感想戦は勝負とは別に、お互いの考えを交わし合っていくもの。今後もそのスタンスでいきたい」と持論を展開。「手の内隠さず」の姿勢は新手や戦型の開拓、引いては将棋の発展に不可欠なだけに、その心意気あるポリシーが棋界全体へ及ぼす影響も大きそうだ。

 トークショーでは増量対策の必要性にも言及した。昨年高校を中退し、将棋一本の生活に入って運動量が不足気味。加えてタイトル戦では各地のごちそうが食卓に並ぶ。

 「少し気にしています。食事しかないのかなと思う」。知名度と多忙さから運動をしにくい状況下、食事量を減らす以外に選択肢がないとの認識。また棋聖、王位のダブル防衛戦では年下ながら上座に座り、初手の前には駒箱を開け、駒袋から駒を取り出す役目を負う。時に駒袋をしばるヒモがきついケースがあり、「今後練習が必要です」と苦笑い。正座をして待つ立会人や来賓、ネット中継の先の視聴者の視線も意識していた。

 ○…祝賀会にサプライズで届けられた誕生日ケーキ。司会者から告げられるまで「うっかりしていた。当日になれば分かるが、強く意識してなかった」と藤井は笑顔を見せた。棋聖防衛に続き、王位戦は7番勝負が現在1勝1敗。25日開幕の叡王戦では挑戦者に決まり、例年10月開幕の竜王戦では挑戦者争いのベスト4まで進出する。年内4冠の可能性があるが、「序盤の指し方に課題が多い。その辺りを改善したい」と19歳の抱負を示した。

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