尾上右近 “兄さん”市川海老蔵への恩 何気ない言葉が教えてくれた「人と関わることって大事」

2021年07月19日 12:31

芸能

尾上右近 “兄さん”市川海老蔵への恩 何気ない言葉が教えてくれた「人と関わることって大事」
歌舞伎俳優の尾上右近 Photo By スポニチ
 歌舞伎俳優・尾上右近(29)が、18日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)にゲスト出演し、市川海老蔵(43)への恩を語った。
 歌舞伎の伴奏音楽「清元」の家に生まれながら、幼少のころに見た曾祖父・六代目尾上菊五郎が演じる映像を見て歌舞伎に憧れ、七代目尾上菊五郎に弟子入りした。「子供のころ、役者の家じゃない子供が歌舞伎に出ていて、生意気と思われたら嫌われるので、僕は『大人としゃべっちゃいけない』と言われてたんです」。自分を抑え込んでいた空気の中で、殻を破ろうとしてくれたのが海老蔵だったという。

 「『お前、歌舞伎好きなの?』、『何が好きなの?』って言ってくれて。そうやって声をかけて下さったんですよ」。次第に打ち解けていった右近は、「そのうちに『実はこういう舞台、兄さんの舞台を見ました』とか、ぽろっと言うようになってから、『本当に歌舞伎が好きなんだねえ』と。それからプライベートでもかわいがってくれたんです。楽屋の生活が一気に楽しくなって、より舞台に立つことが楽しくなった」と、時おり海老蔵の話し口をマネしながら明かした。

 襲名の際にも報告、相談をしたといい、「『お前、役者をやりたいんだったらやった方がいいよ』と当時も言って下さっていたし、襲名の舞台にも出て下さいました」と振り返った。

 弟のようにかわいがってくれる海老蔵とは、忘れられない舞台にも立った。「連獅子」
という親子の物語で、海老蔵が親獅子、右近が仔獅子を演じた。「僕が15歳の時に、海老蔵の兄さんが『お前と連獅子をやる』って言って下さって。海老蔵さんが初めて親獅子をなさったのは、僕が仔獅子の時だったんです。貴重な経験、貴重な舞台にご一緒させていただいたりして」と話した。

 数々の舞台や仕事を通じ、感じることがあるという。「いろんなお仕事をさせていただく時も思うのは、人と人とで作品を作ったり、ものを作ったり空間を作るものなんで、『人と関わることって、とっても大事だ』ということを教えて下さったなと思っています」と、海老蔵にあらためて感謝を口にしていた。
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