小山田圭吾、五輪開会式の楽曲制作担当を辞任「配慮欠けていたと痛感」
2021年07月20日 05:30
芸能
![小山田圭吾、五輪開会式の楽曲制作担当を辞任「配慮欠けていたと痛感」](/entertainment/news/2021/07/19/jpeg/20210720s00041000092000p_view.webp)
組織委の武藤敏郎事務総長は投稿から約3時間後に記者会見。本人による「真摯な謝罪と反省の言葉」を受けて、開会式まで時間がない中で現場の意向も踏まえ「続投も許されるかな」と考えたと述懐。「判断が甘かったと深く反省している」と謝罪した。パラリンピックの開会式も担当だったとし「当然、手を引いてもらう」と話した。
小山田は4人いる作曲家のうちの一人で、オープニングで映像とともに流れる4分間程度の楽曲を担当。これは使用せず、担当者が代替策を検討しているという。
武藤氏も17日の会見で続投に理解を求めていたが、批判はさらに高まり、海外でも報じられるなど波紋は広がるばかり。加藤勝信官房長官はこの日午前の会見で「全く許されない」といじめや虐待を断罪。「組織委において適切に対応していただきたい」とし、続けざまに「そうした対応を取っていくことが必要」と踏み込んだ。
一方、組織委の高谷正哲スポークスパーソンは正午ごろの会見で「(長官発言は)承知していない」とし、「(現在の)非常に高い倫理観」を挙げて続投を宣言したが加藤氏は夕方の会見で「組織委において必要な検討がなされていると承知している」とダメ押し。小山田辞任に向けた外堀は確実に埋められていった。
◇小山田 圭吾(おやまだ・けいご)1969年(昭44)1月27日生まれ、東京都出身の52歳。89年に音楽バンド「フリッパーズ・ギター」のメンバーとしてデビュー。91年に解散。93年に「Cornelius(コーネリアス)」として活動開始。国内外の多数のアーティストとのコラボレーション、REMIX、プロデュースなども手掛ける。