木梨憲武「五輪の試合で…度胸がすごいよ」　堂安ど真ん中PK弾に感嘆　久保、林とのトライアングルに期待

　25日に行われた東京五輪サッカー男子・1次リーグ第2戦で、メキシコ代表を2―1で下した日本代表。芸能界のサッカー通で知られる「とんねるず」の木梨憲武（59）がスポニチ本紙に観戦記を寄せた。 　昨日は気持ち良く寝られたね。テレビでしっかり応援しました。メキシコは優勝候補の一角と言われるフランスに4―1で勝ったチームだから脅威に思って見てたんだけど、遠藤航くんの中盤の守備も、堂安律くんと久保建英くんのゴールも良かった。FWも中盤も後ろもみんなしっかりしてて、怖い場面がそんなになかったと思う。僕はただの応援団だからなんて言っていいかわからないけど、今のチームはどの国と戦っても、これまでのどの代表戦よりも楽な気持ちで見られる。そんな安心感がある。個々の力もそうだし、オーバーエージの3人も良いし、チームがすごくまとまってるよね。

　みんなこの暑い中で走る量がすごい。遠藤くんの運動量はすごいし、点を取るべき選手が取っているし、吉田麻也くんの若い選手への指導も良いんじゃないかな。あとは前の2枚（堂安、久保）がしっかり攻撃してくれる。自分で無理して行っちゃうような場面でもしっかりパスを出して、チームで戦ってる。あとはFWの林大地くんね。前からあれだけ追っかけ回して、アタックして、前の2枚といいチームワークを見せていたと思う。

　堂安くんは2019年の正月放送のテレビ朝日「とんねるずのスポーツ王は俺だ！！」で共演して、その後もラジオ番組にも来てくれた。常に上を目指してるし、すごく明るくてナイスガイ。トレーニングマッチの時に調子が良さそうだったから、「頑張って」と連絡したら「頑張ります！」と力強い返事が返ってきた。五輪の試合でPKをど真ん中に蹴られるんだから度胸がすごいよ。

　彼も久保くんも、間合いとタイミングで相手を抜いていく。ドリブルで相手を抜くときは、俺たちの時代は左に行こうと見せかけて右に行くとかフェイントするんだけど、彼らは間合いとタイミングでいくから。相手の足が出ないタイミングが分かってる。あれは天才プレーヤーだね。

　次のフランス戦はベスト8進出をかけた戦い。勝って決めてほしいね。同じシステムでしょうから、林、久保、堂安、この3人のトライアングルに期待したいね。林くんが相手を追っかけ回すところからボールを奪って、2人の攻撃につなげていく。

　もうね、これで楽しみなのは来年のサッカーW杯。この代表のメンバーを、今のA代表とどうミックスしていくんだろうね。それがすごく楽しみになってきましたよ。