松山「勇気届いた」“第二の故郷”仙台の勝負メシ、ガーリックライス差し入れ
2021年08月02日 05:30
芸能
松山は7月上旬に新型コロナウイルスに感染し、一時は出場も危ぶまれていた。小抜さんは「キャディーの方から“熱は下がりました”と連絡をもらった」と回復の報告を受け活躍を予感していた。
小抜さんも本番に向けて後押しした。松山が大学時代から店に来るといつも食べるのが、裏メニューのカットステーキ入りガーリックライス。五輪本番を前に関係者から「勝負メシなので届けてほしい」と注文を受け、冷凍した状態で20食分を、第1日前日の7月28日に松山が会場近くに借りていた宿泊先へ送った。小抜さんは「スタッフの分も合わせて送りました。松山さんの役に少しでも立てたのであればうれしいね」とほほ笑んだ。
松山にとって仙台は特別な場所だ。東日本大震災で避難所暮らしを経験。その1カ月後に初挑戦したマスターズでローアマチュア(最優秀アマチュア)を獲得。大学卒業後も住民票を仙台に置き、納税という形で復興の一助を担ってきた。
震災から10年がたつ今年は4月に日本人初のマスターズ制覇。凱旋試合となった五輪でも最後までメダル争いを繰り広げた。コロナ禍で飲食業界にとって厳しい状況が続く中、小抜さんは「震災やコロナ禍など苦しい時に松山さんはいつも我々に明るい話題で励ましてくれる」と感謝した。
《素顔は「寡黙だけど律義」》小抜さんは松山の素顔を「普段は寡黙なタイプだけど律義な方」と語る。松山が4月にマスターズを制した直後に帰国した際、多忙な本人の代わりに夫人が知人と一緒に店を訪れて「おかげさまで優勝できました」と報告。小抜さんは「よく頑張ったね」と祝福し、喜びを分かち合ったという。