田淵幸一氏 五輪野球の日韓戦を解剖「横綱野球でした」
2021年08月05日 19:36
芸能
続けて「最初は技巧派の投手に手こずりましたが、結果的には8回からパワーピッチャーが出てきたんですよ。150キロ投げるね。これで日本のバッターは打つなと。甲斐の四球!アレで満塁になって、山田が出てきたわけでしょ。今、調子がいいわけですよ。ココで韓国の捕手が何を考えるかというと、満塁なので四球が嫌なんですよ。フォークボールでパスボールも嫌ですよね。山田は外角の直球で初球来るのは、読んでました」と捕手出身らしい見方を披露した。
また生島が「向こうはさすがに1球目から振ってくるとは、思ってなかったんですかね?」と聞くと、「思っていたんですけど、逆球がきたんですよ。捕手がアウトコースに構えていたら、インサイドよりちょっと真ん中寄りにね。絶好球がきたんですよ。パワーピッチャーにはコントロールミスはよくあることなんですよね。もう一つ言えば、近藤の3―6―1のダブルプレーを投手がベースを踏み外したんですよ。アレはラッキーでした。ソレでつながったということでね、横綱野球でした」と解説した。
さらに田淵氏は「韓国チームは日本とやる時は目の色変えてきますよね。北京五輪は2―6で負けたんですけどね」と指摘し、「伊藤・栗林、新人でしょ。コレが大事な特に投げているというのがね。アノ時にね。ダルビッシュがいた。田中マーくんがいた。そういう新人の投手を使っていたら、北京五輪どうなっていたかな?最近の新人は投げっぷりがいいですね。新人がね、大事なところで投げて抑えるというのが大きな強みですよ」と当時はヘッド兼打撃コーチとして出場し、4位に終わった2008年の北京五輪を振り返った。