千葉真一さん だびに付される 次男・眞栄田郷敦 ロケ合間に斎場へ 感染予防で顔見られずも代表で骨上げ
2021年08月21日 05:30
芸能
千葉さんの死因は新型コロナウイルス感染による肺炎。感染予防で、火葬の前に顔を見てのお別れはできなかった。眞栄田は病院で防護服に手袋を二重に付け、亡くなった千葉さんと対面したのが最後だった。
斎場では2015年に離婚した眞栄田の母親らが近くで見守っていたという。骨壺を受け取った関係者は「かなり悲しんでいる様子でした」と心中をおもんぱかった。眞栄田はそのまま夕方から再開となる撮影にとんぼ返りし、悲しみをこらえ仕事に没頭した。
千葉さんは子供たちに演技のアドバイスをすることはなかったが、19年11月に開かれた芸能生活60周年パーティーでは、眞栄田に世阿弥の「風姿花伝」にある「離見の見」という直筆の格言を授けた。「自分を前後左右から見て、演技について客観する視点を持たなければいけない」という意味で、その言葉を胸にこの2年間で映画、ドラマなどで活躍。これからも最愛の父に少しでも成長した姿を見せるため、さらなる精進を続ける。
野際陽子さんとの間の長女で女優の真瀬樹里(46)はスケジュールの都合で通夜に参列できなかったが、所属事務所を通じ「まだ現実感がありません。ただただ悔しいです」とコメントした。
納骨は未定で、事務所関係者は「四十九日くらいまでは自宅に置くと思います」と話した。
長男の新田真剣佑(24)は海外での撮影中で、帰国は10月になる見込み。この日、インスタグラムで「僕がどこにいても、あなたはいつも僕の心の中にいます。お父さん、本当に愛してる」と英語でつづった。新田も父への思いを胸に同じ俳優の道を進む。