橋下徹氏 菅首相の“演出なし”スタイルに「僕みたいな口八丁手八丁のスタイルは嫌なんです」
2021年08月23日 22:06
芸能
橋下氏は菅首相が行った携帯電話の値下げ、福島第一原発の処理水を海洋放出、新型コロナウイルスのワクチン接種の1日当たり140万回などの数々の政策に「菅さんしかできない」と評価。「菅さんは正解だと決まったことに関しては、霞が関の尻を叩いて、それを実現するのは物凄い得意」と分析している。だが「やっぱり、ずっと見てて菅さんが不得意だなって、この番組でも何回も言わさせていただいてますけど、賛否が激しい問題に関して決定するプロセス。そのプロセスの踏み方が、やっぱり上手じゃない。いきなり決めてしまうから」とした。
「GoToトラベル」や「東京オリンピック開催」など「賛否が激しい問題だからこそ、論客を集めたフルのオープンの会議で激しく議論させて、菅さんが全部広報、スピーカーにならなくていい。そういう論客たちにフルオープンで議論させて、僕らみたいなコメンテーターが色んな立場からその解説をする。そうやって国民に伝えていきながら、最後、菅さんが賛否激しい問題について苦渋の決断で決めたってなれば、100%の答えなんかないんだから、国民もある程度『まぁしようがないか』となる」と私見を述べた。
政治には“演出”も必要となるという橋下氏は「菅さんは、パフォーマンスとか、そういうのは嫌いなんですよ。僕みたいな口八丁手八丁のスタイルは嫌なんです。真面目に仕事、仕事師としてやり切るというのが菅さんの政治家像。民主国家において、トップを張ろうと思ったら口八丁手八丁が必要なんですよ。菅さんは嫌いだから、あえてやらないという風になってたんでしょうけど、ここまできたら誰かが軍師、策士、演出家、その人たちが上手いことやって。菅さん自身ができないなら、周りが賛成派、反対派に分かれながらでもね、そういう意思決定のプロセスを見せるっていうのを誰かがやってあげないと」と訴えた。
また、菅首相の会見での受け答えや、途中で打ち切ることについては「菅さんの答え方、誰に文面を用意させているのかわかりませんけども、どう考えても真正面から答えてないという印象が伝わってしまう。そこが本当にもったいない」と語っている。