千葉真一さん「深作イズム」最期まで 欣二監督長男・健太氏に40年超構想映画への協力依頼
2021年08月24日 05:30
芸能
深作監督と多くの作品でタッグを組んだ千葉さんは、リアルなアクション描写で知られる深作イズムの体現者だった。「ラブ・アゲイン」に関しては、今年春ごろに「俺は深作イズムでしか映画を撮れない。健ちゃんに力を貸してほしい」とメールで脚本を依頼。その後も電話やメールで連絡を取り合い、千葉さんは入院中の今月10日にも「一度相談に乗っていただけますか」とメールを送るほどの執念を見せていた。健太氏に監督を任せようとした可能性もある。
しかし、返信ができないまま千葉さんとの突然の別れに、健太氏は「子供の頃からかわいがってもらって、事あるごとに“映画やろうよ”と言ってくださった。二番目の父親だと思っている。忙しさでごまかしている自分がいて、また親不孝をしちゃいましたね。悔しいです」と唇をかむ。この10年ほどは舞台の仕事に主軸を置いていたが、「事あるごとに、映画をやろうよと声を掛けてくださった。返し切れない恩ばかりですが、自分が仕事をやっていくことで返すしかないと思っています」と決意を新たにしていた。