水ダウのムチャぶり企画で光るクロちゃん ゲスッぷりの裏にある芸人力とは
2021年09月07日 14:00
芸能
まるで「ウルトラQ」か、「ミステリーゾーン」、はたまた「世にも奇妙な物語」の世界観。そんなことを人生で経験したらパニック状態になることだけは間違いない。
カメラを搭載したドローンが飛び回る中、クロちゃんは、砂浜で宝の地図と手持ちカメラを見つけると、7つ集めたら願いが叶うボウリング玉を集めるため無人島を探索。自撮りしながら、なんとか脱出を図るという内容だった。
事務所関係者は「トイレに行こうとしたら外は海。収録と理解した瞬間に腹をくくったと思います。毎日、SNS用に自分のことを撮影しているからか、自撮りもうまい。きっちりすべてが画角に入るように撮影していました。あれも才能です」。
つまり、どんな危険な状況でも、番組企画と認識するとスイッチを入れてクロちゃんモードに変身。必死にやろうとすればするほど、真面目ぶりが見えてさらに面白くなっていく。
適応能力も抜群だ。プロの芸人として場面に合わせて撮れ高も計算しつつ、「ここの制作スタッフは頭がおかしい」とブツブツ文句を言いながらも、最後までやりきってしまう。これは営業妨害になるかもしれないが、テレビ局関係者は「何でも注文を素直に聞いてくれて、一生懸命、真面目にやってくれる。素顔はナイスガイ。また一緒に仕事をしたくなる」というタイプだ。
8月21日にはプロレスラーの大仁田厚と川崎球場で電流爆破8人デスマッチを戦った。「死ぬこと以外NGなし」との意気込みでリングに上がって壮絶に散ったが、大仁田も「プロレスラーの素質がある。お笑い辞めてプロレスラーになれ」と太鼓判を押したほど。会場の空気を読みながら、観客の求めているものに合わせていく。“ネイチャーボーイ”リック・フレアーばりに、どうすれば盛り上がるかを、かぎ分ける能力にも長けている。
女性にはクズっぷりを発揮しがちだが、そこもクレバーに立ち回っている。コロナ禍の現在はまったく外に出ることもなく“ヨル活”は自粛中。女性タレントとお酒を飲みながらのテレビ収録などがあると、反則ギリギリまで攻め立てる。
「テレビカメラが回っていると怒られることもないので、面白ければちょっとエッチなこともやったりします。あれも素顔です。怖いお兄さんが後から出てきたら嫌なのでキャバクラでは絶対にしない。そこの危機管理能力にもすぐれています」(事務所関係者)。
バラエティーへの対応力も、女性へのゲスっぷりもすべて引っくるめて人間クロちゃん。9月1日放送の水ダウの後編では、スタッフから新居引っ越しのプレゼントとして、自宅に24時間365日監視カメラを設置された。「もはやTBSさんと会社の言いなりです」(事務所関係者)。これぞ、NGなしの真骨頂。クロちゃんの不毛な闘いはこれからも続く。