だーりお起用ずばり ほどよいエロで女性に人気
2021年09月08日 17:00
芸能
昨年1~3月に放送されたシーズン1は、動画配信サービス「Paravi」で視聴回数を稼ぎ、同サービスへの加入者数を増やしたとして同局社長賞を受賞。その加入者のほとんどは、主人公と同年代の20代後半から30代の女性だった。
祖父江里奈プロデューサーは「女性向けのほどよいエロ。隠れた需要を満たせているのでは」と手応えを語った。セリフはエロいが、映像は過激ではないのが人気の秘けつだ。Paraviでは全体の7~8割がスマートフォンかタブレット端末による視聴だったといい「まさに女性が一人でこっそりと見るような作品なんだと思います」と分析した。
内田の好演も光っている。主人公は関係を持つ男性5人のうちの1人が本命だが、その彼女になることはできず、状況に変化がないまま時だけが過ぎていく。典型的な“都合のいい女”という役どころだ。
祖父江プロデューサーは「内田さんの起用が狙い通りになりました。この設定の主人公は下手すれば同性から嫌われてしまう。なのでキャスティングの最大の決め手は、絶対的な女性の共感度の高さでした」と振り返る。ファッションモデルとしても活動する内田は女性受けが良く、アニメオタクな一面も人気だ。
内田自身もラブシーンでこびた声を出さないなど、女性に嫌われない演技を心掛ける。衣装も低価格で品質がそこそこのものばかり。女性スタッフの多くに「意外と地味めな子の方が“そういう人”が多いイメージ」という認識があったため、あえてダサくすることで視聴者の共感を得ているようだ。
小関裕太(26)の魔性の女たらしぶりも話題だ。主人公とはデザイン事務所の同僚。仕事をスマートに終えると、その夜を過ごす相手を探し、後先考えずに女性をもてあそぶクズ男子。ただ、表面上はとにかく優しく接するため、女性たちは次々と心を病んでいく。嫉妬に狂った女性に裸のまま手を縛られる第2話のシーンは話題になった。
祖父江プロデューサーは「生命力が低そうな感じを出して女性を釣り上げて、沼に引きずり込んでいくメンヘラ製造機。まさかこの役を小関さんがやってくれるとは思いませんでした」と、これ以上ないキャスティングになった。
主人公とは同じ職場ゆえ、くっつきそうでくっつかない微妙な関係がシーズン1から続いている。祖父江プロデューサーは「関係がどう進展していくのかは見どころの一つです」と話す。性に奔放な者同士、どうなっていくのか気になるところだ。