5月に作者急逝の「ベルセルク」続きが読める?
2021年09月23日 07:30
芸能
展示の最後には「大ベルセルク展」を楽しみにしていた、生前の三浦さんのインタビューがモニターで流れていた。物語の進み具合について「5分の3…いや4くらい来ているかな」「今後は物語をまとめる方向に行く」といった内容が話されていた。1989年から連載される壮大な物語は、三浦氏がイメージするフィナーレへ向かい始めていた。
漫画家は激務ゆえか、連載中の死去で“未完”のまま作品を終えることもある。最近では2018年7月、佐藤タカヒロさんが41歳で急逝。相撲漫画「バチバチ」シリーズの最終章「鮫島、最後の十五日」が完結を前に連載を終えたのは残念だった。
「ベルセルク」は9月10日発売の漫画誌ヤングアニマル(白泉社)に最新の364話が掲載された。編集部は364話を「三浦建太郎先生が直接ペン入れした最後の原稿」とし、三浦氏の死後4カ月が過ぎた今も今後について「未定」としている。
「ベルセルク」も三浦さんの死で“未完”で終わるのが大方の見方ではある。ただ「直接ペン入れした最後の原稿」との言い回しは、ペン入れ前の原稿があることを想像させる。今後の構想がスタッフと共有されていれば、この先を読み進めることができるのかもしれないと、ひそかに期待している。(記者コラム)