「おかえりモネ」百音&未知、ついに“氷解”ネット涙も「みーちゃん、ゴメンね」圧巻6分半の2人芝居
2021年09月23日 08:15
芸能
朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。
第94話は、突風被害を心配し、実家に足を運んだ百音(清原)。気仙沼に戻りたい気持ちを未知(蒔田彩珠)に伝える…という展開。
部屋に2人きりの永浦姉妹。
百音「私、こっちに戻ってきてもいいかな?」
未知「こっちって、気仙沼?島に帰ってくんの?だって、仕事どうすんの?」
百音「今やっている仕事は、きちんと説明して降ろさせてもらう。会社にはこっちでできる仕事提案してるけど、ダメだったら辞める。こっちで何か気象の仕事探す」
未知「そんなのないよ」
百音「分かってる。でも、戻ってきたい」
未知「なんで?」
百音「私、今ね、地域密着型の気象情報の活用っていう事業を会社に提案してる。今日ここに来て、私が目指してたことは間違ってないって思った。今回みたいな狭い範囲で起きる突然の災害を減らしたい」
未知「凄いね」
百音「みーちゃんだって、仕事に貢献してる」
未知「カキとワカメの研究してるだけだよ。なんで、私に聞くの?『戻ってきていいか?』なんて」
百音「それは…この家、ずっと守ってきたのは、みーちゃんだから」
未知「私がヤだって言ったら、戻ってくんのやめるの?そんなこと聞かれても困るか」
百音「やめる。みーちゃんがヤだって言うなら戻んない。それは当然だと思う」
未知「なんで?」
百音「私はここから逃げたから」
未知「違う。いられなくしたの、私だよ」
百音「違う」
未知「でも、私ひどいこといっぱい言った(回想『お姉ちゃん、津波見てないもんね』)」
百音「みーちゃんは悪くない。あの時、ホントはもっと受け止めてあげたかった。でも、できなかった。自分のことで、精いっぱいで。もう一度、やり直させてほしい」
未知「お姉ちゃん…。いいよ、戻ってきなよ、何言ってんの。いいに決まってる。2人で島ごと、気仙沼ごと、盛り上げよ。盛り上げるって柄でもないけど。私、この後、出勤なんだ。ちょっと寝とこうかな」
自分の部屋に戻った未知は1人、涙があふれた。百音は「まだ何もしてない」と決意を新たにした。
アバンタイトル(オープニング前のプロローグシーン)なしからの冒頭約6分半、圧巻の2人芝居。第75話(8月27日)、亮(永瀬廉)の失踪騒動の際、「なんで?りょーちん、ずっと頑張ってきたじゃん。高校卒業して、すぐ漁師になって。新次さんの代わりに、ずっとずっと頑張ってきたじゃん!なのに、なんで…なんで、いつまでもしんどい思いしなきゃなんないの?ちょっと良くなると、また何かあって傷つけられる。もう、気持ちボロボロだよ。逃げたいんだよ、ホントは。でも、逃げられないじゃん!だって、だって誰かが残んなきゃ!残んなきゃ…。謝んないでよ。ズルいよ。なんで、お姉ちゃんなの?」と感情をぶつけてしまった未知。ようやく、長年のわだかまりが解けた。
SNS上には「今日も朝から号泣。みーちゃんもずっと気にしてたんだね。2人とも素直に話せてよかった」「モネとみーちゃんの間を隔てていた氷のようなものが、溶けていくみたいだね」「モネにも、みーちゃんにも、後悔があった。それに姉妹で向き合った」「みーちゃん、ずっと苦しかったんだね。強い言葉だけを見て責めちゃってゴメンね」「みーちゃんは自分の言葉がモネを傷つけた(かもしれない)ということに気付いて(どの時点でかは分からないけど)それを抱えていたんだ。姉妹の間にあった心の隔たりが解けて、分かり合えて泣いた」「津波を見ていないことが姉妹を分断させた。百音はあの時、みーちゃんと向き合うことからも逃げた。みーちゃんは自分のせいで姉が島にいられなくなったと思い込んだ。姉妹だからこそ寄り添うのが難しい」「みーちゃんの涙。姉の気持ちを分かってあげたいのと、帰ってくることに対して素直に受け入れ難いというのと、過去の反省すべき自分の発言で姉が思った以上に傷ついてたことを目の当たりにしての罪悪感と、複雑に混ざり合った涙だったんだろうな」などの声が相次ぎ、反響を呼んだ。