肺にがん転移の小倉智昭氏、治療通じて学んだ「医療の現場で戦っている人たちの言葉は重い」
2021年10月04日 12:35
芸能
この日は小倉氏は「とくダネ!」で長年共演していた笠井信輔アナウンサー(58)のコーナーに登場。「きょう、どうしても言いたかった」と切り出し、「最初に内視鏡で膀胱がんを取った時、全摘しなさいと言われて、2年半、さまざまな勉強をして、ネットなども調べて、本も何冊読んだかわからない。いろいろなお医者さんにもお話を聞いた。それで、お医者さん・専門家はみんな『全摘したほうがいいね』って話だったんですが、ただ、一縷(る)の望みみたいなものがあって、ネットとかみるといろいろ出てくる。そういう治療をやっている病院もある。そういう病院に行けば、全摘しないですむかもわからないってことで、3年近くやった。その長い間に、おそらく転移していたんだろうって」とした。
「進行の遅い肺がんだったので、手術終わってからしばらく顔を出したとしか思えないって。右の肺と左の肺、両方に影があって、右の肺にはちょっとはっきりとした影がでる結節があって、左の肺にはモヤモヤしたものがあったんですけど、それが消えたみたいになったりするもんだから、小さくなってる、不思議…って先生が言ってた」と笑いつつも「ひょっとしてこれ、がんじゃないかもしれないねって経過観察したのよ。(医者が)どうしても気になるって、正(体)検(査)やりましょうって言ってくれた」と転移が見つかった。
「だから、今、近代医学、いろいろなことも言うし、抗がん剤も打たないほうがいいっていう、いろいろな本もたくさん出てるし。先生もいる。いろいろなアドバイスやご意見もあるだろうけど、やはり医療の現場で戦っている人たちの言葉は重いよね」としみじみ。自身もサプリや漢方薬を飲んだり、民間療法などを「すべてを否定するわけではない」としながらも「その時に早く全摘をしていたら転移もなかったんでしょう。こんなふうに苦労することもなかったんだろうと思う。気が小さいものだから先延ばししたり、しんどいのがイヤだとかってある」と後悔も口にした。
最後は笠井アナから「小倉さん、乗り越えてくださいね!」と声をかけられると、小倉氏は「ありがとうございます。そんな大げさなもんじゃないから大丈夫です!」と力強く前を向いた。
がん転移が明らかになったのは9月下旬。体調に異変はなかったが定期健診で異常が見つかり、詳しい検査を行った結果、ステージ4のがんと診断されたという。今後は6日に入院し手術は受けず、抗がん剤治療で完治を目指す。10月いっぱい入院し、11月はリハビリと療養期間に充てる予定という。