大東駿介 育児放棄された過去 ライフライン止まり心も貧しく 「飛び降りようと」失意からの再起
2021年10月06日 08:52
芸能
![大東駿介 育児放棄された過去 ライフライン止まり心も貧しく 「飛び降りようと」失意からの再起](/entertainment/news/2021/10/06/jpeg/20211006s00041000196000p_view.webp)
小3の時に両親が離婚し、「母は中2、3年からあまり帰ってこなくなった」という。家の1階ではクリーニング店を営んでおり「落ちている小銭やレジのお金を集めて駄菓子を買いに行ったりして食いつないでいた。それを見られたくなくて、学校にも行かなくなった。家のライフラインも止まり始めて、心が貧しくなっていった」。哀れに思われるのがつらく、誰にも相談することができなかった。
憎しみは自己否定に向かい、全身鏡に向かって「殺すぞ!」って叫んでいたこともあったという。「存在価値を認めてくれる人がいなくなった時にそのまま消えてしまおうかと思った」。夜中には窓辺にベッドを動かし、身を乗り出して「飛び降りようと思った。でも味気ないなと。落ちたら、今までの決断や苦しみが全部なくなってしまう」と踏みとどまった。
中学の後半に叔母に引き取られるまで、1年ほど1人での生活を続けていた。「親友5人組が助けてくれて。家のドア突き破って連れ出してくれて助けてくれた。友達の家でご飯食べさせてくれたりしました」と回想した。
両親のことは死ぬほど恨んだが「親も個人。俺は俺として生きていかなきゃいけないと。関心がなくなった…に近いかもしれない」とし、「映画が大好きで、苦しい時期にこれも一つの作品の中の自分って考えたらめっちゃ楽になった。俯瞰(ふかん)で思ってたし、もっと苦しんだらどうなんねやろとかちょっと面白がってたかも」と振り返った。
今、苦しんでいる人へ「気づかずに自分を苦しめていることは多い。自分で抱えない方がいい。ただちSOSを出した方がいい」とメッセージを送り、「(当時の自分に)死ななくて良かったねって言いたい。生きてれば苦しみも武器になる。死ぬ選択は絶対しちゃいけない。人生は楽しんでいい。環境は自分で変えられる。もっと広い世界を見て、探しにいってほしい」と当事者として、力強く訴えた。