おぼん・こぼん“仲直り特需”結成56年再ブレーク!浅草東洋館連日満員札止め「M―1出場あるかもね」
2021年10月10日 05:30
芸能
2人は10年ほど前から気持ちのすれ違いで不仲が加速。決定打となったのは2015年の漫才協会の理事選挙。それまで、投票でこぼんよりおぼんが上位だったが、その年は順位が逆転。おぼんは結果に納得がいかず、最終的に舞台上で取っ組み合いのケンカに発展。漫才中に目を合わせないほど仲の悪さがエスカレートしていた。
その様子をTBS「水曜日のダウンタウン」が特集して話題に。サプライズの仲直り企画を実施し、6日の放送では、8月に行われたこぼんの次女・泉水いづみ(39)の結婚式に2人が出席。親族や後輩芸人のナイツらの熱い思いにもほだされ、和解した。
東洋館にも2人を目当てに観客が殺到。40代の劇場担当者は「連日満員御礼。若い人も増え、こんな光景は見たことがない」とうれしい悲鳴を上げている。
芸歴57年目での再ブレーク。正月特番の収録は11月ごろからスタートするが、放送作家は「仲直りした師匠らは縁起物みたいなもの。ネタ番組で声が掛かるのは間違いない」と太鼓判。おぼん・こぼん特需となりそうだ。
おぼんは「これを機にドラマのオファーは来ないかな。悪い役をやりたい」とニヤリとしつつ、「解散コンサートと称して営業するのは向こう10年はできないね」とジョーク。こぼんは「いろいろな人から連絡があったが、一番大きな反響があったのは東洋館。とにかく人が増えたね」と笑顔。単独ライブの可能性についても「ゆくゆくはね…」とやる気を見せていた。(吉澤 塁)
◇おぼん・こぼん おぼん(本名井上博一=いのうえ・ひろかず)1949年(昭24)2月2日生まれ、大阪府出身の72歳。ボケ担当。こぼん(本名馬場添良一=ばばぞえ・りょういち)1948年(昭23)12月24日生まれ、大阪府出身の72歳。ツッコミ担当。高校の同級生で65年にコンビ結成。当時では珍しく師匠を持たず、東京を拠点に活躍。80年には日本テレビ「お笑いスター誕生!!」で10週連続で勝ち抜きグランプリを受賞。
▽東洋館 正式名称は「浅草フランス座演芸場東洋館」。東京都台東区浅草公園六区に所在する演芸場。建物を同じくする浅草演芸ホールとともに同地のお笑い文化を担っている。1951年にストリップ劇場「浅草フランス座」として誕生し、00年から現在の形になった。これまで渥美清さん、ビートたけし(74)らを輩出した。