米ニューメキシコ州サンタフェの警察当局は21日、ハリーナ・ハッチンズ撮影監督(42)が砂漠地帯に設けられた映画の撮影現場で撃たれて死亡し、ジョエル・スーザ・ディレクター(48)が負傷した一件で、俳優のアレック・ボールドウィン(63)に対する捜査に乗り出した。
AP通信によれば、現場では西部劇の「RUST」(サビという意味)の撮影が行われていたが、プロデューサーでもあるボールドウィンが小道具の銃を発砲したことが確認されており、当局ではニューメキシコ大の病院に搬送されたあと死亡が確認されたハッチンズ監督にどのような危害を加えたのかを捜査中。ボールドウィン側の広報は「空砲でアクシデントだった」としているが、銃の中に金属製の弾丸などが入っていなければ死に至るようなケガにはつながらないだけに真相の究明が求められている。
この死亡事件を受けて「RUST」の撮影は中止。ボールドウィンはテレビ出演を経て1986年に映画デビューを果たし、「レッドオクトーバーを追え!」「マーキュリー・ライジング」「アビエイター」や「ミッション・インポッシブル・シリーズ」などに出演。2010年のアカデミー授賞式では司会役を務めていた。