北島三郎 二葉百合子さんと感激の初デュエット「ようやく実現した」
2021年10月26日 15:41
芸能
デビュー以来、常に第一線で活躍してきたが「元気で歌えるいまこそが幕を下ろす時機だ」と2010年3月に引退を表明。翌11年3月6日、東京・NHKホールでの最終公演で77年間にわたる芸能生活に惜しまれつつ終止符を打った。
その後、後進の育成・指導に力を入れ、卓越した歌唱力とパワフルな歌声は健在。そんな二葉さんに熱いラブコールを送ったのが北島。「ずっと前から一緒に歌うのが私の希望でして、それがようやく実現した」と感激。デュエット企画は以前から北島自身が温めてきたものでもあり「“歌をおやめになった先生には大変申し訳ないけれど、いっぺんでいいから私が歌手をやっている間に一緒に歌うのが夢なんです”と二葉先生にお話したら“私は引退したんですけれど、そこまで言ってくださるのなら…”といって実現して出来上がった作品です」。
二葉さんは「まさか北島先生とこうやってデュエットさせてもらえるとは…。私も今年は90歳という区切りの年ですので、ご一緒に歌わせていただけたらいい思い出になるとは思いましたが…。私で大丈夫かなと心配しながらレコーディングに臨みました。歌の練習?コロナ禍なので直接はお会いせず、7、8回ぐらい電話口でお互いに声を合わせた後レコーディングしました」。
二葉さんはこのほど行われた、北島がホスト役を務めるBSテレ東「サブちゃんと歌仲間」(前5・30)の11月6日放送分の収録に参加。「一緒に頑張って歌ってみたい」と、北島自らの要望で生歌でのデュエット歌唱が披露された。
北島は「私たちがここまで生かされてきた人生の足跡、生きざまを書いた曲。それを二葉先生が、浪曲も含めていいあんばいに歌ってくださいました」と手応え。「二葉先生が歩いてきた90年間の歴史、そして私が歩いてきた85年間の歴史の中で、人間ってこうなんだなと感じたことを書かせていただきました」と話した。
二葉さんは「レコーディングでは、北島先生に随分と助けていただきました。何しろ10年ぶりにスタジオに入ったので、ものすごく緊張して足が震えました。デュエットは初めてなので、うれしかった」とニッコリ。
新曲について「90歳になってこんないい曲をちょうだいして歌わせていただいて、大変思い出に残る年になり、感謝の気持ちでいっぱいです。これから何年生きるかわかりませんが、これからこの歌を毎日聴かせていただきます」と目を輝かせていた。