松竹新喜劇ホープ植栗芳樹ら曽我廼家五郎、十郎の墓前に大名跡継承報告し決意新た
2021年11月01日 15:50
芸能
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曽我廼家一蝶を名乗る植栗は「少しでも上方のにおいを出せる役者に」と決意を新たにした。曽我廼家いろはとなる桑野藍香(29)は「(継承の)ごあいさつができて良かった。これからどんどん頑張らないと」と笑顔。曽我廼家桃太郎に改名する竹本真之(36)は「改めて身が引き締まる思い」と力を込めた。
この日は1948年(昭23)に亡くなった五郎の命日。「曽我廼家って古い名前やで~」と当初は後輩が継承することに「賛成できなかった」という曽我廼家八十吉(65)も「“いろは”とか、柔らかい名前を下につけてくれてホッとした」と話し、曽我廼家玉太呂(66)は「若い、新しい感覚を常に持っていて」と願いを込めた。
82年に継承した曽我廼家寛太郎(63)は「私が世界で一番若い“曽我廼家”だったのに、その座が奪われるとはじくじたる思い」と笑わせた。
日本の喜劇は1904年(明37)に五郎・十郎が大阪・道頓堀で「曽我廼家兄弟劇」を旗揚げしたのが始まりとされ、そこから後さまざまな変遷を経て「松竹新喜劇」が誕生した。その創設メンバー、浪花千栄子を描いた昨年後期のNHK連続テレビ小説「おちょやん」も話題になった。
植栗らは6日に大阪松竹座で開幕する「松竹新喜劇 錦秋公演」(21日まで)で正式に名跡を継承する。