きょうロマンポルノの誕生からちょうど50年――これぞ日活「百合」「SM」「偏愛」新作3本の製作発表
2021年11月20日 07:00
芸能
「ノロイ」(05年)や「貞子vs伽椰子」(16年)「不能犯」(18年)などでカルト的な人気を誇る白石晃士監督は「SM」に挑み、最新作「ちょっと思い出しただけ」(来年2月11日公開)が第34回東京国際映画祭で観客賞・スペシャルメンションを受賞したばかりの松居監督は「偏愛」を題材に身もだえする人間の姿を描き出していく。
伝説の成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」は1971年11月20日に白川和子主演の「団地妻 昼下がりの情事」(監督西村昭五郎)と小川節子主演の「色暦大奥秘話」(監督林功)で産声をあげ、88年までの製作期間に田中登監督の「実録 阿部定」(75年)や神代辰巳監督の「赫い髪の女」(79年)など数多くの名作も生んだ。
45周年を迎えた16年には「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」と題した企画が話題を集め、行定勲監督(53)が「ジムノペディに乱れる」、塩田明彦監督(60)が「風に濡れた女」、白石和彌監督(46)が「牝猫たち」、園子温監督(59)が「アンチポルノ」、中田秀夫監督(60)が「ホワイトリリー」を発表。実力派が新作を世に放ち、国内外で評判を呼んだ。
それに続く50周年記念プロジェクト。作品の内容、キャストなど、全容が明らかになる日が待ち遠しい。なお情報解禁の20日には有識者52人と自主製作ZINE「ORGAZM」が選んだセレクション「私たちの好きなロマンポルノ」がシネマヴェーラ渋谷で上映スタート。こちらも注目を集めそうだ。12月17日まで。