河瀬直美監督 ユネスコ親善大使に就任「大変誇り」日本人女性初 文化産業のジェンダー平等推進に貢献
2021年11月25日 20:30
芸能
河瀬は「この度、ユネスコ親善大使に任命されましたことを大変誇りに思います。この地球上に暮らす、すべての人が唯一無二の存在として、その人生を謳歌する権利を有しています。 けれど、あらゆる『ひずみ』の中で、特に女性の声を含む、小さな声がかき消されてゆく現実も目の当たりにします。これら多様な価値観に光を当て、たしかな命のきらめきに気づかなければならない。人類の根源的に豊かな営みを1000年先にも、またそのずっと先にもつないでゆきたい。映画や映像制作を通じて、物語の中に、人類の豊かな未来を創造すべく、親善大使としての任を全うしたいと思います」とコメントした。
日本人のユネスコ親善大使は1989年の画家・平山郁夫氏、91年の銀行家・藤森鉄雄氏、91年の俳優・杉良太郎(77)、2012年の茶道裏千家十五代前家元・千玄室氏(98) に続き、5人目。
河瀬監督は今年6月にはバスケットボール女子Wリーグの新会長に就任。東京五輪の公式映画監督も務めた。商業デビュー作「萌の朱雀」が1997年のカンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を最年少受賞。「殯の森」で2007年のカンヌ映画祭グランプリに輝き、13年にはカンヌ映画祭コンペティション部門の審査員を務めた。