尾上松也 父子2代で赤胴鈴之助役「いつか受け継ぎたいと思ってた」
2021年12月08日 06:00
芸能
創成期のテレビでも何度もドラマ化されており、主演を務めた一人が松助さん。尾上緑也を名乗った子役時代の57~59年にKRT(現TBSテレビ)の生放送ドラマで鈴之助を演じた。松也は「いつか自分がこの作品を受け継ぎたいと思っていました」と話しており、親子で大切にしてきた作品だ。
今作はオリジナルストーリーのコメディー。大人になった鈴之助が江戸時代から令和にタイムスリップし、まったりと過ごす物語。令和でも悪党と戦うと思いきや、世の中は平和そのもの。喫茶店でクリームソーダを飲みながら、のんびりとした1日を送る。
松也は今年8月に自主公演の新作歌舞伎で鈴之助を演じており、満を持してのドラマ化。既に撮影済みで「毎話で出てくる“真空斬り”が見どころです。肩の力を入れず、おうちでまったりと楽しんでいただけたらうれしい」とアピールした。
また、歌唱力に定評のある松也は、主題歌「RED」で歌手デビュー。赤胴の「赤」にかけたタイトルのロックナンバーで、きょう8日から配信される。
▽赤胴鈴之助 1954年に「少年画報」で連載がスタート。漫画家福井英一の「よわむし鈴之助」をリメークする形だったが、福井が第1話の脱稿直後に急死。後を継いだ武内つなよしが60年まで連載を続けた。主人公の鈴之助は、父の形見の赤い胴の防具を着けていることから「赤胴鈴之助」と呼ばれた。松助さんが主演した57~59年のドラマには、吉永小百合(76)や五月みどり(82)、野沢雅子(85)らも出演していた。