「鎌倉殿の13人」爆笑会見のワケ 異例フリートーク+質疑が奏功!大泉洋&小栗旬&小池栄子ら“絶口調”

2021年12月17日 16:21

芸能

「鎌倉殿の13人」爆笑会見のワケ 異例フリートーク+質疑が奏功!大泉洋&小栗旬&小池栄子ら“絶口調”
来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のオンライン会見に出席した(左から)菅田将暉、新垣結衣、小栗旬、大泉洋、小池栄子(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優の小栗旬(38)が主演を務める来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(1月9日スタート、日曜後8・00)のオンライン会見が17日に行われ、小栗、新垣結衣(33)菅田将暉(28)小池栄子(41)大泉洋(48)が出席した。笑いの絶えない約45分となった要因は、会見構成の妙。冒頭約20分は5人による“フリートーク”を行い、場が温まってから報道陣との質疑応答に入る“異例”のスタイル。これが功を奏した。
 ヒットメーカーの三谷幸喜氏(60)が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームを描く。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本、小栗は大河初主演に挑む。

 新垣は主人公・北条義時(小栗)の初恋の人にして源頼朝の最初の妻・八重(やえ)役、菅田は天才武将・源義経役、小池は義時の姉にして頼朝の妻・北条政子役、大泉は源頼朝役を演じる。

 冒頭約20分はトークセッションと題し、制作統括の清水拓哉チーフプロデューサー(CP)からトークテーマが2つ出されたが、実質、5人によるフリートーク(座談会)。司会のアナウンサーも置かなかったため、大みそかの「第72回紅白歌合戦」の司会を務める大泉が仕切り役に回った。

 清水CPが“三谷大河の魅力”と1発目のお題を出し、「真田丸」を経験済みの大泉に水を向けると「そうですね…。いかがですか?菅田さん」と自分は答えず、いきなり無茶振り。会場は爆笑に包まれた。

 菅田は「え?ここでオレに振ります?」と驚き。大泉が「日本一の司会者ですからね。年末に向けて予行演習していますから。いかがですか、菅田さん」と畳み掛けると、菅田は「先輩の甘えが見えました。後輩に振るっていう」と切り返し「めっちゃ楽しいですよ、現場は。本もコメディーにも見えるし、シリアスにも見えるし、現場の調和でどっちにでもなる感じが凄く楽しいです」と明かした。

 その後、菅田が「初日、大泉さんに『義経は異常にかわいいね。菅田君だから、かわいいのかしらね』とおっしゃっていただいた後、2人きりになった時、『オレの方がかわいからな』と」と暴露。小池が「ちっちゃい男だよ。でも、嫉妬するぐらい、かわいらしいもんね」とツッコミを入れると、新垣は「頼朝さんもかわいらしいんだと思いますよ。私も取材の時、『八重は頼朝のどこに惹かれたんでしょう?』と聞かれて、冷酷な部分もたくさん描かれていますから、なんて答えたらと思ったんですけど、大泉さんが演じる頼朝さんだから、みんな、どうにかしてあげたくなるんじゃないか、と」とフォロー。大泉は「本当にありがとう。ああいうこと言えないかな、小池さんも」と笑いを誘った。

 続けて小池は「いや思っていますよ。大泉さんの人たらしな感じと頼朝は近いと思う。会った人が魅了されるというのは、ちゃんと感じていますよ。そりゃ役だもん。私だって一生懸命愛さないと」。大泉は「役だもんって言い方あります?」と応じ、息ピッタリの“夫婦漫才”のようだった。

 また、大泉が以前、小栗と一緒にゴルフに行った話になり「劇団EXILEの小澤雄太君を連れていったんですが、すぐに家に呼んでたもんね。早ぇ!と思って。『小栗さんにの家に呼んでいただいて。めちゃくちゃよくしていただいています』みたいな。オレが紹介したのに、全然オレを飛び越えて、すぐ兄貴になっちゃうから。オレ、一度も家に呼ばれてないけどね」と“クレーム”。

 小栗「意外と、先輩に『家来ませんか』って言いにくいですよね」

 大泉「でも(舞台共演の多い和田義盛役の)横田(栄司)さんとか、めっちゃ行ってるじゃん」

 小栗「ま、横田は」

 大泉「横田さんを呼び捨てにするのはやめなさい」

 小栗「横田はよく来ますけどね。大泉はなかなか(笑)。『家来ませんか』って言いにくいですよね」

 質疑応答に入り「第1話の見どころは?」の質問には、小栗が「だってね、馬上で逆立ちするために1年以上トレーニングしたんでしょ?」と菅田への振り。菅田も小栗のジョークに乗っかり「そうなんですよ。あのシーンのために。最終的には、右手だけで(逆立ち)。是非見てください」とアピールした。

 壇ノ浦の戦い(1185年)における義経の「八艘飛び」についても質問があり、菅田は「そうですね。八艘飛びは2年かな。2年以上かけてトレーニングして撮影しております。大鎧を着て飛び回るのは、やっぱり2年要りますよね。義経の身体能力を表現するには、いろいろなお力を借りています」と笑いを誘った。

 今年6月のクランクインから半年。コンビネーションの良さが如実に表れる爆笑会見となった。NHK関係者は「最初から一問一答の質疑応答だと、堅苦しい雰囲気になってしまうかもしれない。このチームの明るさ、現場の雰囲気をメディアの皆さんに感じていただきたく、最初にトークセッションの時間を設けました」と意図を説明。話術に長ける大泉がいたこともあるが、狙い通り、大盛り上がりの船出となった。
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