「青天を衝け」期間平均14・1% 大河7年ぶり2作連続14%超 番組CP「まさに快なり!新しい大河」
2021年12月27日 10:05
芸能
コロナ禍のため前作「麒麟がくる」が約3カ月休止となり、初回(2月14日)は2月にズレ込んだが、20・0%の高視聴率。13年「八重の桜」以来、大河ドラマ8年ぶりとなる“大台”発進となった。
東京五輪・パラリンピックによる放送休止(7月25日~9月5日に5話分)前の第23話(7月18日)までは13~16%台で推移。第26話(9月12日)から通常放送に戻り、以降は11~14%台で推移した。
大河ドラマ60作目。大ヒットした15年後期のNHK連続テレビ小説「あさが来た」などを手掛けた大森美香氏が大河脚本に初挑戦したオリジナル作品。主人公は24年度上期に20年ぶりに刷新される新一万円札の顔としても注目され、「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家・渋沢栄一(1840―1931)。幕末から明治へ。時代の大渦に翻弄され、挫折を繰り返しながらも、栄一が青天を衝(つ)くかのように高い志を持って未来を切り開く姿を描いた。吉沢は大河初出演にして初主演。タイトルは若き栄一が藍玉を売るため信州に旅した時、険しい内山峡で詠んだ漢詩の一節から採った。
最終回は「青春はつづく」。老年になっても走り続ける栄一(吉沢)は、ワシントンの軍縮会議に合わせて再び渡米。移民問題など、悪化した日米関係の改善に尽力する。一方、栄一の後を継ぐ決心をした孫の敬三(笠松将)は銀行員となり、経験を積むため渡英。その折、関東大震災が発生。周囲の心配をはねのけ、救援の最前線に立った栄一は、内外の実業家に寄付を呼び掛け、資金を集める。また中国の水害に対しても、自宅からラジオを通じて募金への協力を呼び掛けるが、満州事変が勃発。救援物資は受け取りを拒否されてしまう。それでも栄一はあきらめず、病床から自らの思いを伝え続ける…という展開だった。