「鎌倉殿の13人」小栗旬 初の三谷時代劇「新鮮 言っていいんだ」三谷作品初主演 自身へのアテ書きは?
2022年01月02日 00:00
芸能
20年1月8日に制作を発表。21年6月9日、横浜・緑山スタジオでクランクインした。7月上旬からは約2週間にわたり、物語序盤の舞台となる伊豆の国市などで静岡ロケを行った。
放送スタートを前に、インタビューに応じた小栗。三谷作品には10年4月のフジテレビ3夜連続スペシャルドラマ「わが家の歴史」、14年7月期のTBS日曜劇場「おやじの背中」最終回「北別府さん、どうぞ」(10人の脚本家が手掛けた1話完結のオムニバス)、15年の映画「ギャラクシー街道」に出演しているが、主演としては今回が初タッグとなった。
三谷時代劇も初体験。「今まで大河ドラマや時代劇には『ちょっと、という言葉は絶対に口にしてはいけない』と思って参加してきましたが、今回の三谷さんの脚本には出てくるので『言っていいんだ』と新鮮な感じはありました。自分の『ちょっと待ってください』や、(源)頼朝を演じる大泉(洋)さんの『ちょ、ちょ、ちょっと、いいかな』だったり。大泉さんも『まさか、こんな台詞を大河で言うとは思わなかった』みたいなことは仰っていましたね」と明かし「その時代の言葉があるので、時代劇はアドリブを挟みにくいんですが、今回はその縛りが強くない分、面白くなったシーンもあると思います。特に序盤は、北条家のホームドラマ。視聴者の皆さんには、三谷さんのユーモアを楽しんでいただければ」と呼び掛けた。
小栗によると、第15話あたりからストーリー展開が一気に加速。「この作品を15話までご覧いただければ、その後はさらに物語にのめり込んでいただけると思います。現場でもよく、みんなとそう話をしています」と手応えと期待感を示した。
三谷氏といえば、役者のパーソナリティーを登場人物に当て込む「アテ書き」で知られるが「僕が演じる義時が一番フラットかもしれません。義時の周りにいる個性的なキャラクターはアテ書きされていると思いますが、その皆さんが前に出ることによって、義時の人物像が見えてくるという構図。今のところは、自分がアテ書きされている感じる点はありませんね」。そして「新選組!」「真田丸」と歴史の敗者を描いた三谷氏だが、今回の主人公は勝者。「義時は結局、最後の最後まで去らないじゃないですか。三谷さんの脚本は、去りゆく人たちの美学、散り際が非常にカッコいい。毎回、そう感じながら、去りゆく人を見送っています」。中盤以降、小栗へのアテ書きがあるのか、三谷流の勝者の描かれ方が注目される。