大竹しのぶ「役を考えるっていうことを教えてくださった」先輩女優とは「パキッとされて。カッコ良かった」
2022年01月28日 16:02
芸能
また「みんながいるところで言った方がいいと思ったから、みんながいるところで言ったら、後で呼び出しとか。違うときもディレクターに言ったら、『僕からは言えないから直接言いなさい』って言われて『分かりました』ってリハーサル室から電話して。『おかしいと思います』って」と当時の様子を明かすと、黒柳は「凄い」と驚いた。
だが、何回か同じような出来事があったとき、先輩女優の山岡久乃さん(1999年死去)から、「あなたこういう風に考えればいいのよ」とヒントをもらったという。
大竹がテレビのセットの関係であったにも関わらず「自分の亡くなったお母さんのそばを離れたくないのに、何でお寺にいないのか分かんない」「どうしてもおかしい」などと話していると、山岡さんから「アパートのドアにお棺が入らなかったから、しょうがないの。そういう風に考えなさい」との言葉が。大竹は「そっかと思って。私は書かれてる事しか考えないんだなって。山岡久乃さんはちゃんと裏に自分でストーリーを作って役を考えるっていうことを教えてくださったのが、20歳くらいのときです」としみじみと語った。
黒柳が「山岡さんは、ずいぶんしっかりした方でしたよね」と語ると、「はい。パキッとされて。はっきりおっしゃって。カッコ良かったです」と大竹。黒柳が「残念ね。早く亡くなっちゃってね」と惜しむと、大竹も「寂しいです。ああいう役者さんがいらっしゃらなくて」と続けた。