福山雅治 無観客ライブで届けた“裸の音”「音楽の役目はどんな時にでもあるんだなと感じていただけたら」

2022年01月28日 22:52

芸能

福山雅治 無観客ライブで届けた“裸の音”「音楽の役目はどんな時にでもあるんだなと感じていただけたら」
東京・国立代々木競技場第一体育館から無観客ライブを配信した福山雅治 Photo By 提供写真
 歌手の福山雅治(53)が28日、東京・国立代々木競技場第1体育館から無観客ライブを配信した。昨年の紅白歌合戦で歌唱した「道標 2022」など14曲を披露した。
 本来、この日は同所で全国ツアーの東京公演を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期。急きょ4日前に配信ライブを行うことを決定した。

 公演タイトルは「裸の音」。ステージセットは立てず、アリーナの真ん中にバンドセットや機材を配置。本番前のリハーサルも配信し、音楽やライブがつくられていく過程をファンに届けた。

 「HELLO」や「少年」などヒット曲のほか、新曲「光」も披露。福山は「時と場合によってはライブは不急ではあるけど、不要ではないと思う」と歌手としての思いを語り、「(延期公演の)4月29日、30日にここにまた帰ってきて、たくさんのみなさんと音楽をやれるといいなと想像力を働かせながらライブをお送りしてきました」と話した。

 アンコールで「道標 2022」を披露すると、「“裸の音”と言ってやってるんだから、弾き語りがなきゃダメでしょう」と話し、予定になかった14曲目に突入。ギター1本で「Heart」を披露した。

 開催中の全国ツアーは、「命の役割とは」を問いかけることをテーマにやっている。「30周年アルバムの“AKIRA”。父の名前なんですけど、もうすぐ僕は53歳になります。父が亡くなったのが、53歳の時。同じ年齢になった時に、ツアーをやってる意味と意義を感じています。命の意味をもう一度問いかける、そんな思いでやっています」と話した。

 この日はツアーの公演内容とは一線を画し、一夜限りのスペシャルライブ。有観客ライブは延期になったが、自分もバンドメンバーもスタッフもいる。会場もある。じゃあライブをやろうよ、と決めたものだった。

 福山は「エンターテイメントの役割、音楽の役割、ライブの役割、どんな形になったとしても、我々はライブを仕事として生きているわけです。メンバーもスタッフも。我々の仕事を見て、感じていただいて、音楽の役目はどんな時にでもあるんだなと感じていただけたら、我々がやりたかったことが届いたと言えると思います」と配信ライブに込めた思いを語り、「このスタッフとまた、あなたの街に会いに行きます」と誓った。

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