将棋の第80期順位戦B級1組12回戦が3日、東西の将棋会館で行われ、藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖含む4冠=は阿久津主税八段(39)を下して9勝目(2敗)を挙げたが、稲葉陽八段(33)が松尾歩八段(41)に勝ったため、初のA級昇級は持ち越しとなった。今年度50勝目(12敗)に達した藤井は3月9日の同組最終局で佐々木勇気七段(27)に勝てば昇級決定。「自力なので、集中して臨みたい」と話した。
この日は日本将棋連盟が21年の獲得賞金・対局料ベスト10を別表の通り発表し、渡辺明王将(37)=名人、棋王含め3冠=が8194万円で17年以来4年ぶり3回目の首位となった。藤井は6996万円で、20年の4位から3位に順位を上げた。