日本のドローンレーサー先駆者 白石麻衣、育児と両立で勝って“ママは強い”証明したい
2022年02月05日 10:00
芸能
ドローンを始めたのは35歳の時。「その人たちの映像に衝撃を受けて、これやりたいと思って」と、インスタグラムで見つけたハネムーンの映像がキッカケだった。撮影用のカメラを搭載したドローンで世界を旅行しながら撮影を始めた白石。そして4年前にインターネットで「ドローンレース」の存在を知り、競技歴2年で国内屈指の女性レーサーとなった。
白石にはもう一つの顔がある。それは3歳の娘を育てる母親。ドローンレースに参戦しながら育児や家事に奮闘している。家事を終えると、レース専用ゴーグルを装着し、家の中で練習。50センチ間隔で調味料のボトルを置いてのスラローム飛行や、部屋全面を使い、高さ30センチのイスの下や、子供用テントなど、あらゆるものをコースに見立てて練習するなど努力を怠らない。
国内ではドローンレースの賞金はほとんど出ない。そのため、ドローンのカメラマン、ドローンインストラクターとしても働く白石。仕事、練習、育児、家事と多忙を極める白石だが「勝ってカッコイイとこ見せたい。『ママ勝ったよ』って言いたい」と娘の存在が心の支えに。また、イギリス人の夫・ダンカンさん(40)は「周りの選手が妻を尊敬していることが僕もうれしい」と、在宅ワークが可能なCG制作の仕事に転職するなど、白石を支える。
白石は日本のトップレーサーが集まる国内最大規模のジャパンドローンリーグに参戦。一昨年行われた、チャンピオンシップは当時12歳の小学6年生が制するなど、今のドローンレース界では10代の若いレーサーが席巻している。その中で「お母さんやっていて、それなりに重ねてても女性でも、子供たちや男性の中でも勝てるというところを証明したいというか見せたい」と意気込んだ。果たして大会の結果は。